Leftyのチューニング

COG退会でキャノンデールへの愛を語ったけど、Leftyにも愛はある。

デキの悪い子供みたいなもので、愛憎入り混じる思いがあるな(笑。

デビュー時から今日まで乗り続けているから、たぶん世界で最も長くLeftyに乗り続けている人間の一人。

好きも嫌いもないんだな、これも。

F900sxについている初代Leftyは、苦労しながら乗り続けてきたフォークなんだ。

11年前の入手当時はとにかく動きが渋くてね。

今から思えば当時のフォークはどれも渋かったけど、それでも酷かった。

だってさ、ダンパーユニットを外しても減衰が効いているんだもの(笑。

エア圧を一生懸命変えてもムダだと知ったときは悲しかったな~。

原因はベアリング調整のキツさ。

キャノンデール製サスペンションの特徴は、ニードルベアリングを使ったソリッドな摺動機構でしょ?

このベアリングが締め過ぎの状態だったんだ。

ハブやヘッドのベアリング調整で強く締め過ぎるとゴリゴリするでしょ?

ベアリングはアウターとインナーに敷かれているスライダー(シム)の間を動くんだけど、当時はシムがかなりキツめに調整されて出荷されていたらしい。

だからゴリゴリ感が強く出た感触のフォークが多かったんだね。

シムは磨耗するので交換部品だし、また製品の加工誤差を吸収する上でも重要な部品。

だからいくつかの厚みが用意されている。

このへんの量産を踏まえた設計思想には当時から感心していたよ。

ただ、当時は初期調整のノウハウが少なかったのか、そのうち馴染んで動くようになるという「革靴の理屈」で調整されていたみたい。

それに、一緒にアセンブルされていたディスクブレーキ「CODA Expert」がとにかく効かなかったんで、これもLeftyの印象を悪くしていた。

当時のキャノンデール・ジャパンのサービスも的を得なかったみたいで、Leftyはもう扱わないと決めたショップもあった。

大ブランドのくせにいろいろ大雑把でアメリカンな所も、キャノンデールの魅力ではあったんだけど。

あ、キャノンデール・ジャパンは後年、メカニカルサービス・キャラバンで全国のショップ巡りで出張修理やったりと、それなりの努力をしていたことは付け加えておきます(笑。

これ、ベアリング周りの最適化(Optimaization)をするとガラリと変わる。

スライダーの厚みを変えることでベアリングの当たりを調整するんだけど、恐ろしく手間のかかる作業。

交換までいかなくても、スライダーの縁にある微妙なバリを削り取るだけでもかなり変わる。

ただ、当時はこれをやっているショップがほとんどなかった。

っていうか、1本のフォークにここまで時間かけてたら商売にならないよね(笑。

交換するたびにバラバラにしてたら日が暮れちまう。

だから自分でLeftyの専用工具を入手して手を入れていた。

当時は持ってないショップもあったみたいだし、一般にはまず出回っていなかった。

それをああしてこうして手に入れた(笑。

ショップが頼れない以上、自分でバラせないと何も解決できなかったんだ。

それに、これを持っていても使い方がややこしくて、順序を知らないとまずバラせない。

バラせたとしても、スライダー周りの再組立にはビックリするくらいアナログなコツがいる。

そんなんだから、再挿入時にベアリングケージを割ったこともあるし、かなり悪戦苦闘した。

再組立を終えて試走した時には、その変わりように感動したよね(笑。

その後もオリフィスを磨いたり、ネガティブスプリングを交換しまくったりと、いじくりまわしていた。

だからショップ難民でも乗っていられたんだ(笑。

オイル漏れもよく聞いたけど、オレのは10年経っても漏れていないのもラッキーだったね。

スライダーだけじゃなく、粘度の低いグリスを使ったりして、日々抵抗を小さくする努力をしてたよ。

どれだけのグリスを試したか忘れたけど、シマノの名品デュラグリスは最悪だった(笑。

あれだけベタベタだからね、見事なフリクションダンパーになったね(笑。

ロイヤルパープルのグリスを見つけたとなっては、懐かしい笑い話。

そこまでして乗るもんじゃないと思う人もいるだろうね。

実際、当時の状況は劣悪だったから、その気持ちもよく判る。

まあ自分にとっては憧れ続けた最初のキャノンデールであり、しかも当時は衝撃の片持ちフォーク(笑。

そういうミーハー心を刺激するLeftyが好きだったし、すごく頑丈でハンドリングも良かったし、他のフォークに変えようなんて思うことはなかった。

それに、キャノンデールってのはカッコいいけど抜け作だと悟らせてくれたのもこのLefty(笑。

だから10年乗っても手放す気になれない。

まさに愛なのさ(笑。

今のLeftyはホントによく動くんで、こんな面倒な作業はまず必要ない。

デビュー当時の悶々とした状況を思えば、隔世の感があるよ(笑。

キャノンデールもよくぞここまで引っ張ったと、素直に褒められる。

ベアリングリセットとか、頻繁なグリスアップが必要とか、カワイイところはそのままだけどね(笑。

今のLeftyの内部は複雑だし、オイルが直接入っているのも面倒くさいので、自分でバラす気になれない。

でも、こだわる人はこだわるから、もっとよくできないもんかと思う人もいるだろうね。

世界は広いもので、Head ShokとLeftyのチューニングサービスを提供している企業がある。

EIGHTY-AID」というドイツの会社。

そういやペーター・デンクもドイツ人だったな・・・。

精度の高い測定機材を使い、公差による個体差を踏まえた正確な最適化をしてくれるみたい。

実はCannodale Factory Racingもここのサービスを受けているので、ワークスのサービス。

彼らのLeftyに貼ってある「88+」というステッカーはその印。

悩みのある人は相談してみては?

補修用デカールなんかも売ってるようだよ。

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2 Responses to Leftyのチューニング

  1. NOBRAND says:

    >みちみちさん

    登場当初は誰も何もわからない状態でした。
    キャノンデールジャパンですらよく判らないという状況でしたからね(笑。

    みちみちさんは私よりハードに走るから、OHが多くてしかりでしょう(笑。
    本来、レースに使えばそうなると思いますよ!
    それでも使い続けるのは、間違いなく愛でしょう!(笑。

  2. みちみち says:

    Lefty、バラせるなんてすごいー!
    私のLefty、5年くらいの前のものすが
    シールが壊れたりなんだりでもうオーバーホール3回目。
    ホントお金のかかる子なんだけどそれで大好きでお別れする気に一度もならない。
    これも愛ですかね(笑

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