2011 SDA王滝42km

王滝42kmに参加してきたよ。
相棒はRize。
マナブさんの車に便乗させてもらって、諏訪湖SAでorimaさん、イシムさんと合流。
山深き王滝村に向かった。

 

ただね~、台風と梅雨前線のせいで天気はどんどん悪化。
正直な話、王滝の林道の写真を思えば、雨降りであの山に入ること自体がためらわれる状況だった。
心のどこかで中止にならないかなとか思ってたのが正直なところ。

王滝村に到着、会場で受付後、宿に入る。
これはイシムさんの奥様謹製、CFRハイドレーションバッグ。
カズ選手も持っていない逸品(笑。

オレもキャノラー長いけど、この人の徹底ぶりには到底かないません(笑。

 

会場に入り、たまあみさん、GENさん、Motoさんとも合流。

 

これは今シーズンの王滝を制した選手に贈られる黄金のフレーム。

GT、今はキャノンデールと同じCSG傘下だね。

パーティの開始。乾杯!

ん??

乾杯後しばらくして、我々は会場を離脱。
そう、王滝食堂で猪豚鍋を食うのだ!


明日走るのにな~、飲めばいつもの調子だよ・・・。

宿に戻って風呂に入り、ウダウダしているとお嬢が来襲(笑

いやいや、今回は食堂やら旅館やら、情報提供でお世話になりましたね。

この写真を撮ってすぐ、オレはこのまま寝落ちしてしまった(笑

酒を飲み歩くの辞めてから、とんと弱くなりました(笑

気がついたら夜中の2時。
もう皆さん寝ていて真っ暗。
そっか、オレ寝ちゃったんだ(笑
もう一回寝る。

また目が覚めた。
普段5時間くらいしか寝ないから、もう目が覚めちゃうんだな。
見るとイシムさんがシャリシャリと包丁を研いでいる(笑

部屋が古式ゆかしいものだからそう見えた(笑。
彼は100kmに出るから準備が早いんだ。

結局、3回目の目覚めでやっと起きた(笑。


天候は予想どおり最悪。
この時点ではまだ本降りではないけど、時間とともに降りが強くなるのは確定なのでますます憂鬱。
スタート地点に向かう途中、別宿のGENさん、Motoさんに出会う。
お二方は昨年のリベンジなので、気合充分といった感じ。

やっとの思いでスタート地点に到着。

これはGENさんの写真。

オレはレース中の写真は一切撮っていない。

あまりの天候に、カメラを向ける気になれなかったんだ。


この時点で雨は本降り。
マナブさんに「真っ青だよ」と言われた(笑
そう、何が怖いって土砂崩れが怖い。
林道は何度も走っているし、舗装路との距離感の違いも判る。
だけど、王滝の林道はそれにしたって禍々しい。
昔、岩岳や小谷村で見た土砂崩れの跡を思い出し、あの恐怖がフラッシュバックしていた。

 ■

迷う間もなくスタート。
しばらく舗装が続く。
このへんで飛ばしてもしょうがないので、マイペースを決め込む。
体を温めつつ、脚が回るように静かに丁寧に回す。

ダム手前でいよいよダートが始まる。
ゲンナリしても仕方がない。
先々の不安はつど考えるしかない。
淡々と回すことだけ考えていた。

雨はどんどん強くなる。
高度感も増してきて、下をのぞけば有り得ない高さ。
スケールはさすがにデカい。

一切のトレーニングをせずに出走したヘタレの脚はすぐに止まる。
無理しても仕方がない。
時間に合わせて補給を取りつつ、できる限りのことをする。
気温がさほど低くないのが幸いだったと思う。

やっとのことで下りに入り、速度を出す。
Rizeは下りには強いバイク。
速度を上げても破綻せず、とても安定感があった。
バイクのあらゆる点を頭に入れて、ギアをアウターにかけてコギを入れる。
久しくDHコースには入っていないけど、あの感覚が蘇る。
途中、視線が定まらなくなるのを感じたので、バイク任せでなく、体を使うことを心がける。
普段はポヨンポヨンでかったるいLeftyMaxも、この時には素晴らしく仕事をしてくれた。

一度スタート地点に舞い戻る。
この時点で5時間は厳しいかもしれないと思った。
どうも42kmの優勝者はこの時すでにゴールしていたようなので、凄いものだね!

ここでリタイアしようかと迷うまま、バイクは2ndループに向かっていく。

自己責任って何だろう??

ずっとそんなことを考えていた。
結局、迷いはゴールまで消えなかった。
この迷い、帰宅した今でも消えていない。
それほど酷い天候だった。

2ndの登りはさらに厳しかった。
キツい勾配、ますます増える降雨量。
冷静になるまでもなく、山全体が牙を剥き始めている。
さっき落ちたような落石、斜面から噴き出す泥水。
道は完全に川。
この写真は100kmに出たイシムさんが撮ったもの。
ほとんど全部、こんな調子だったよ。

 

土の部分を走ると粘っこくて走れない。
水が流れているところを踏んだ方がマシだった。

 

CPを過ぎると、状況はさらに悪化。
路面は踏み踏み状態で全く転がらない。
下りでも勝手にブレーキがかかるほど。
そして道幅一杯に広がる巨大な池。
路面はまだいいんだ。
とにかく流れる水量がハンパじゃなかった。

 

よく天気予報で「地盤が緩む」っていうでしょ?
ホントに緩んでたんだと思うよね。
崖崩れは今にも起きそうで、生きた心地がしない。
正直なところ、この状況で開催した主催者の見識を疑っていた。
だったら出走するなよと自分で突っ込み返し(笑。

 

川を渡るポイントに来ると、物凄い濁流。
これはGENさんが撮った写真。

この濁流の上を、土管に土を被せただけの橋で渡るのだよ。
もういつ決壊してもおかしくないほどで、レース中の精神状態でなければ絶対渡ろうとは思わなかっただろうね。
実際、CPを過ぎたこの領域は、我々のゴール後にオミットされた。

ここで100kmのトップに遭遇。
トップ争いしていたようで、さすがに見まがう速度で走り抜けていく。
マシュン選手は八幡浜でもお見かけしたけど、やはり全然違うわ(笑。

この先は100kmの上位選手に抜かれまくる。
王滝は林道レースだから、下りの技術以外はほとんど基礎的なフィジカルの勝負みたいだね。
とにかく踏んでいく脚が全然違う。

42kmを過ぎ、そろそろゴールしても良いはずなのに、道は一向に下っていかない。
周囲に誰もいないことを確認して「ふざけんな」と叫ぶ空しさ(笑。
この距離表記と実際のゴール地点の差異は考え物だな。
数キロ単位で違うと心が折れる人も出るから、事故起きるよ。

水平区間すら踏み踏みで、路面に重さを感じ始めた。
オレの限界が近い。
また下りに入る。
どうせすぐ登らされるんだろと信用せずに下る。
本格的に下り始めた。
アウターにかけて、ときどき飛んで、とにかくぶっ飛ばす。
水溜り近くにいたライダーの脇でデカい水しぶきを上げてしまったのは反省。
ただ、そうでもしないと途中で落水するような大きさの池だった。
そして小さなゴールが見えた。
テントではGENさん、たまあみさん、orimaさん、そしてオレのすぐ後にゴールしたMotoさん。

これもGENさんのカメラで撮った写真。

見てくれ、この雨量を。

マナブさんがまだ来ない。
朝の時点で体調悪そうだったので、もしかしたらリタイアしたかと思い、会場に向かう。
会場前の王滝川、水量が物凄いことになっていた。
しかし、考えてみれば会場に来ても仕方がない。
ここでorimaさんと共に宿に向かう。
もう、冷静な判断が何もできない状態だったね(笑。
マナブさんが来ないと風呂に入れないし、宿の中に居場所もないので、玄関前の小屋で一人雨宿り。
いやいや、この時はホントに寒かった(笑。

そこへDNSを決め込んで蕎麦食いに行ってたごっち女史にバッタリ。
マナブさんから無事にゴールしたという連絡があったらしい。
マナブさんを待つ間、レースは第3CP(42kmで唯一のCPでもある)で足切りと聞く。
どうも崩落が起きたらしく、そら見たことかと思った。
旅館にいるよと返事を返してもらい、マナブさんは満面の笑みで帰還。
やっと風呂にありついた。

風呂から上がって帰る準備をしていると、100kmのイシムさんが戻ってきた。
第3CPでやはり切られたとのこと。
とにかく無事で本当に良かった。

帰路も長いので、風呂に入るイシムさんを待たずに出発。
中央道は土砂降りで、前もまともに見えない。
結論から言えば、意味あるMTB経験になったと思っている。
オレたちは無事だったから笑い話にもできる。
けれども、こういうMTB経験は本当に必要だったのかと、今でも考えている。
八代さんが昔書いた本にある「自己責任」という言葉。
牙を剥き始める山に対して、オレはそれができなかったように思う。
主催者は助けちゃくれないし、安全を保証することもできないからね。
今回の王滝は、DNSが一番適切な判断だったかもしれないね。

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16 Responses to 2011 SDA王滝42km

  1. NOBRAND says:

    >イシムさん

    文章なんてうまくないよ~。
    テキトーに書いてるだけだし(笑
    しかし貴重な経験でした。
    でも、あの天候はもう体験する必要はありませんね(笑。
    9月は思案中です。

  2. NOBRAND says:

    >komezouさん

    道中の疲労度は想像通りでしたが、天候に怯えていましたね。
    自分の身は自分で守るしかありませんし、そもそも遊びですからね(笑。
    ごっち女史は「負け組だけど勝ち組や!」と息巻いておりました(笑。

  3. イシム says:

    こんにちは。文章うまいな~。僕も見習わなくては・・・(笑)
    しかしあのすごい経験。脳裏に刻み込まれましたネ!
    9月は今度は暑さとの戦い。またチャレンジしましょう♪

  4. komezou says:

    お疲れ様でした。
    悪天候の中、完走おめでとうございます。
    いろいろな困難の中、無事生還されてホッとしております。

    >今回の王滝は、DNSが一番適切な判断だったかもしれないね。

    正にその通りかも知れませんね。
    そう言う意味では、Gocchiさんは大人の選択をされたのではないでしょうか!
    警報発令の中のスタートは無謀だったかも?
    100kmのトップ争いとは違い、我々はプロではないのでね〜!
    たまたま大きな事故に巻き込まれなかったのが幸いでしたが、もし死者でも出していたらと思うと・・・主催者は今後いろいろ考慮しないといけないでしょうね。

  5. NOBRAND says:

    >たまあみさん

    お疲れ様でした!
    カズ選手のツールド富士山以来でしたね。
    相変わらずの太い走りで、とても付いていけませんでした(笑。
    たまあみさんのように山をよくご存知な方の言葉には、説得力がありました!
    今度色々教えてください!

    ただし西多摩まで自走はムリです~(笑

  6. NOBRAND says:

    >弐の槍さん

    弐の槍さんもアースライド大変でしたね~。

    今回はDNSで普通だと思いますよ!
    天気は予報通りに推移しましたしね。
    仰ることはよく理解できます。
    ダウンヒルなら尚更ですよね。
    これからも無事でいきたいと思います!

  7. NOBRAND says:

    >GENさん

    お疲れ様でした!
    GENさん、スタート時は確かに後方にいたのに、いつ抜かれたのか全く覚えていません(笑
    ゴールで待ってらしたのでビックリしましたよ(笑

    95年の姫川大氾濫の時、岩岳にいたんですよ。
    そこらじゅう土砂崩れだらけで、人間の無力さを痛感した記憶が蘇りました。
    MTBは山ありきですから、山に対してはこれからも恐れをなくさないようにしたいですね。
    Flashはあとちょっとです!!

  8. NOBRAND says:

    >マナブさん

    今回は便乗までさせていただいて、本当にお世話になりました。
    旅館や鍋などの手配諸々、ありがとうございます!

    うーん、私もまだ疲れているのかもしれませんね(笑。
    二度と出るもんかと思いつつ、また出たいと思いなおす人が多いようですし、私もまた変わるのかもしれません。
    とはいえ、非常に意義深いMTB体験になったのは確かですよ!

  9. NOBRAND says:

    >Motoさん

    お疲れ様でした~。
    脚は如何ですか??

    崩落の件は、Motoさん達とお別れして旅館に戻った時に聞きました。
    フィールドの大きさに比して、スタッフは少なかったですよね。
    パワースポーツも大きな会社じゃないし、王滝村の方々やボランティアの方々で成り立っていると聞いています。
    難しいところではありますが、あらゆる面から自己責任というものを突きつけてくるイベントですね。
    それがSDA王滝の存在価値なのかもしれませんね。

  10. NOBRAND says:

    >orimaさん

    お疲れ様でした!
    orimaさんの登坂姿は学ぶものがありましたね。
    遅いなら遅いなりに、淡々と登るようにしたいです。

    しかし物凄い経験でしたよ。
    レースでなくあの状況にいたら普通に遭難モノですからね。
    orimaさん、もう大部分のMTBトレイルは怖くないはずです(笑

  11. たまあみ says:

     お疲れさまでした。

    スタート前にお会いする事はできませんでしたが
    その後、皆さんに会えたので良しとします^^
    毎週末大体西多摩界隈うろついてますから
    自走でお越しください・・・・案内いたします。

  12. 弐の槍 says:

    お疲れ様でした。
    見るからに、私はDNSです。怪我したら趣味の自転車嫌いに成っちゃうのヤダから。
    若かリし頃に土砂降りの泥んこの中、DHの大会に出て泥つまりで前転してホイールをポテチにし、全身擦り傷にした事が有るので、遊びの範疇を超えそうな時は引く様にしてます。
    とかいいながら、土砂降りの京都でアースライド参加してきましたけどね(笑)
    笑うしか無いほどの雨、河川敷に入れない程の濁流。MTBで来たなら、もう少し楽しめたのに!とロードで来たことに少々反省しました。
    とにかく無事で何よりです。

  13. GEN says:

    NOBRANDさん、こんにちは
    本当にお疲れ様でした!初王滝でこの状況下で完走は凄い事ですよ!
    私みたいに病気とお付き合いしてからでは日常も大変ですよ(笑

    NOBRANDさんも土の部分ではなく水が流れているところを走ったのですね
    もうこの選択しか無かったですね。路面は固いのですが水の流れが辛かった・・・

    イベントは地元の方やボランティアで支えられている状況とはMTBの環境も厳しいですね
    今後、遊びに興味を持たない若者がどの様な世界を作るのか?見物です。
    私達世代は、遊びから色々な物を創造していく事でしょう!
    また里山でも走りに行きましょう。

  14. マナブ says:

    しばらくはバイクと身体を休ませてあげないとだな~~
    まずは、お疲れさまでした!9月は休んだあと、ゆっくり考えよう!

  15. Moto says:

    NOBRANDさん 本当にお疲れ様でした!!お先に失礼してしまいましたので詳しい状況が解らないのですが、崩落があったのですか!? あの状況では起きても当然でしょうね。私も「中止もアリなんじゃない?」て思ってましたが、今回は主催者も判断が難しかったのかもしれません。ただ、「もう少し主催者側のパワーが欲しい!」 「もっと上手くやれば地域の活性化も出来るんじゃないか!?」 と・・帰りにGENさんと話していました。このイベントは年々参加者が減少していると聞きました。寂しい限りですが昨今の日本を見ていると「責任を他人に押し付ける文化」が根付いてきているので仕方の無いことなのかもしれません。私個人としては先にも書いたように”やりかたひとつ”でもっと楽しいイベントに出来るような気がします。具体的には 「レスキュー、スタッフを増員して適切な場所に配置する」とか、「親子でも楽しめるようなコースも設定する」とか・・・その他諸々、考えられることは沢山あると思います。「自己責任」と「主催者の責任」 自然を相手にするイベントでは非常に難しいことなのかもしれませんが、このイベントが今後も続いていくことを願っています。長文で失礼しました! 

  16. orima says:

    お疲れ様でした。
    それにしても、凄い体験だったね〜。
    9月行くのかな??(笑)

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