SuperSix Evoの生みの親

先日、日本国内でも発表されたSuperSix Evo。

生みの親は、カズ選手のFlashも生み出したドイツ人、Mr.ペーター・デンク(Peter Denk)

Hot Chiliブランドを生み出したエンジニアで、SCOTTとの長年の仕事を終えてキャノンデールにやってきた、というのは以前書いたとおり。

キャノンデールの親会社の技術担当役員と聞いていますが、露出としてはCannondale専属って感じだね。

手に持っているのはSuperSix Evoのリアエンドのカットサンプル。

そのデンクさんのSuperSix Evo発表時のインタビューが、Bike RaderのWEBサイトに掲載されています。

輝かしいキャリアを持つドイツの技術者というイメージから、何となくサイボーグのような印象を持っていたんだけど・・・。

When I ride my mountain bike for some time I say,
‘ahh, I need to ride my road bike’. 
When I ride my road bike for some time I say,
‘ahh, I need my mountain bike’.

「MTBで走る時、『ロードに乗りたい』と思うし、ロードで走る時には『MTBに乗りたい』って思う。」

わかるわかる、その気持ち(笑。

何だか人間くさくて、いい人っぽいんじゃない??

ワークスタイルについても、こんなこと言ってる。

Some engineers are very high precision but they don’t go to the factory,
because they don’t like dirty hands or they don’t like to use a file.
I really like to.
I go to the factory and I take a scissor and I have a table with big sheets
of carbon fiber and I cut it out by myself with the scissors.
With a wooden mandrel I shape the tubes… 
the first prototype frames are always built by myself.

「一部のエンジニアはすごく優秀だけど、彼らは工場に行かないんだ。
なぜなら手を汚したくないし、ヤスリも使いたくないから。
ボクはそういうのが好きなんだ。
工場に行き、ハサミを持って、テーブルに広げたカーボンファイバーの大きなシートを自分で裁断する。
木材のマンドレル(=巻物の芯のようなもの)で、チューブも作る。
最初のプロトタイプフレームはいつでも自分で作るよ。」

と、オフィスでふんぞり返ってご設計をなさるエンジニア様を批判しています。

これは日本のメーカーでもよく耳にするお話だけども、こんな人が役員じゃ大変だね(笑。

頭の性能は全然違うけど(笑、オレも子供の頃からモノ作りが好きでメーカーにいるので、こういう性向はよく理解できる。

マニアックというか、ヲタクというか、何だかとっても親しみの持てる人物に思えてきたね(笑。

意外だったのはコレ。

When I started mountain biking the hottest bike on the planet was from Cannondale,

I always wanted a Cannondale, but I never had the money.

「ボクがマウンテンバイキングを始めた時、この星でもっともホットなバイクはキャノンデールだった。」
「ボクはいつもキャノンデールを求めていたけど、お金がなかったんだ。」

つまり、オレを含む多くのキャノラーが体験したのと全く同じ思いを持っていたという。

さすがにリップサービスだろと思いきや、1991年に一度、キャノンデールに誘われていた過去もあったんだって。

この時に誘ったのは、現在SCOTTの親分であるスコット・モンゴメリー。

キャノンデール創業者、ジョー・モンゴメリーの息子さんですな。

しかも誘った場所はトーキョーだそうな。

当時のデンクさんはまだ学生だったから、それは適わなかった。

20年近い時を経て、SCOTTにいたデンクさんがキャノンデールに来たら、キャノンデールにいたスコット・モンゴメリーはSCOTTにいたと(笑。

ご本人がこれを笑い話にしてるくらいだから、円満に移籍できたのかもね。

しかしスコット・モンゴメリー、青田買いで才能を見抜く目は昔から確かだったようです(笑。

長年の夢叶ってキャノンデールに来たというデンクさん、Jykellの開発は苦労したようです。

実際、なかなか入ってこなかったもんね。

でも、SuperSix Evoの開発はJykellよりも大変だったという。

Evoで一番気に入っている技術は、一体成型によって通常の半分以下にまで軽量化したドロップアウトのようです。

この写真、デンクさんはきっとニヤニヤしながら眺めたのだろうね(笑。

これはエンドをスライスした写真。

これを見ると、少し安心できるかな?(笑

天才なんだろうけど、印象としては「物凄く成功したヲタク」であったデンクさん。

思えばFlashのデビュー時に、SAVEが働く時のカーボン繊維の機能を熱っぽく語っていた。

確かにあれは、自分の生み出した製品を知ってもらいたいヲタクそのものの姿だったね(笑。

正直なところ、Volvo Cannondaleに代表されるモンゴメリー家による熱い時代が終わり、ドレル傘下になって寂しい思いもしてたんだ。

確かにキャノンデールなんだけど、何となく違うような、そんな違和感をずっと感じていたんだよね。

けど、今のキャノンデールは「キャノンデール大好き青年だったエンジニア」が作っているということがよくわかった。

そういえば、カズ選手だって「キャノンデール大好き少年だったプロレーサー」なわけで。

モンゴメリーのキャノンデールに憧れて育った世代に支えられているのが、2011年のキャノンデール。

20年近い時間が流れたんだし、これはこれでいいのだなと、素直に思えるようになった週末であります。

キャノラー万歳。

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3 Responses to SuperSix Evoの生みの親

  1. ピンバック: Super Six Evo スゲェ欲しい。 « 53×11T

  2. NOBRAND says:

    >いっくん

    おお~、お久しぶりですね!
    大きく載せてしまったんだけど、学校は大丈夫でしたか??
    木島平は近いし、出たんだよね??
    今度は全日本でお会いできるかな?
    次世代のキャノラーはいっくんに任せましたよ!!(笑
    頑張ってね!

  3. いっくん says:

    先日は、僕を載せていただきありがとうございました。
     これから先も頑張っていきますので、応援よろしくお願いします。

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