男の意地、イタリアVal di Sole

2011年のMTBワールドカップが終わりましたね。

最終戦イタリアVal di Soleのコースは、昨年より少し短くなっていた様子。
優勝はスペシャライズドのヤロスロフ・クルハヴィ。
前戦の地元チェコでワールドカップ総合優勝を決め、欧州選手権も優勝し、残るタイトルは世界選なのかな?
ここまできたら、獲れるタイトルは全てモノにしたいだろうね。

今回のレースは凄い内容だったから、ついつい興奮してしまったよ。
とにかくスピードが尋常ではなかった。

その速いペースを作ったのは、SCOTT Swiss powerのニノ・シューター。
今年の第1戦、南アフリカで優勝したものの、その後は低迷。
低迷といっても上位にいるのだけど、アブサロンと頻繁に優勝争いしていた男だからね。
そのシューターが帰ってきた。
この復活劇が凄かった!

乗りに乗ってるクルハヴィは29er、シューターは26インチ。
長身のクルハヴィ、小柄なシューター。
何もかもが対照的なこの2人のバトルは、見たことがないくらいの速さで進行した。

前半はずっとシューターがリードし、クルハヴィが離れず付いていく。
SCOTT Swiss powerチームの常で、シューターにはフローリアン・ヴォーゲルが併走。
あまりのスピードに、この3人以外は完全に蚊帳の外。
アブサロンすらほとんど画面に映らないくらい。

後半、ヴォーゲルがいつもどおりに遅れると、一騎打ちが始まる。
最後まで決まらない高速バトルは、ゴールスプリント勝負!


シューターは惜しくも優勝に届かなかったものの、29erのスピードの伸びがなければクルハヴィは負けていたかもしれない。
ゴール後には2人とも倒れ込んで動けなくなっていた。
こんな2人の姿は初めて見た気がする。

クルハヴィもシューターの力に困惑していた様子。
割合クールな受け答えが多いクルハヴィだけども、インタビューでも明らかに優勝の実感がなさそうだった。
このレースのMVPは、間違いなくニノ・シューター。
元チャンピオンの意地と凄さを存分に見せてくれた。
29erに傾いている風潮にも一石を投じる内容だったと思える。

SCOTT Swiss powerのトーマス・フリシュクネヒト監督によるレポートも力が入っています。
元世界チャンプの鉄人フリッシー、ゴール後に映ってたね(笑


意地を見せてくれたのはシューターだけではない。
日本勢も凄かった。

幸平選手はワールドカップベストリザルトを更新し、なんと24位でフィニッシュ。
途中、オリンピック予選を日本と僅差で争うベルギーの最強男、ケヴィン・フーベルス選手とガチンコ。
この選手は昨年のベルギーチャンピオンであり、前戦チェコでは25位でゴールした強豪。
20番台になると、ナショナルチャンピオン同士の戦いになるわけだね。
■Kevin Van Hoovels


しかし、日本としてはこの選手に大量ポイントさせてはいけないのだ。
幸平選手はケヴィン選手の前に立っていたが、5周目に3秒差に詰められ、ファイナルラップで巻き返された。
後塵を拝したとはいえ、本当に興奮する熱いラップ状況だった。


幸平選手は一時21位でラップしたほどで、10番台が一気に見えてきた。
これって凄いことだよ!!

カズ選手はチェコで更新した自己最高位を更新し、74位でフィニッシュ!
今回のスタートは92番目だったけど、スタートループを終えたときに75位と出たときは大盛り上がり!
なんと17人抜き!


今回は本当にファイナルラップに入るかと皆で興奮していた。
-1Lapでレースを終えたけど、本当にあと一歩だったのだ。
もしもは意味がないけれど、シューターの神懸り的なスピードがなければ、と思わせてくれた。
ほれ、本当にもう少しだった。

69 Johannes SCHWEIGGL ITA 24 1:38:31 3 3
70 Mario Alberto ROJAS ROJAS COL 26 1:39:22 3 3
71 Michael BRODERICK USA 38 1:39:46 3 3
72 Benjamin Wittrup JUSTESEN DEN 32 3 3
73 Fabio URSI ITA 25 3 3
74 Kazuhiro YAMAMOTO JPN 29 3 3
75 Renay GROUSTRA RSA 25 3 3
76 Matthew HADLEY CAN 28 3 3

今回、日本のオリンピック予選対象選手の獲得ポイント合計は64。
前回のチェコが30だったから、2倍以上の積み上げ。
カズ選手も幸平選手も、大きな飛躍を見せてくれた。
そして更なる飛躍を予感させてくれたイタリア最終戦でした。

前回のエントリーで日本のランキングについて書いたけど、少し後悔してたんだよ。
もちろん、あれはUCI発表の数字であり、誰でも知ることができるもの。
オリンピック予選はスパンが長いし、選手たちともっと腰の入った応援心を共有できたらと思い、リアルに書いたんだ。
とはいえ、必死に頑張ってる選手に対してどうなんだろうかって思った。
良い傾向を示したものではなかったからね。

カズ選手は、
やるしかないのです。自分を信じて前に進みます。
と冷静なコメントをくれた。
けれども、オレとしては非常に複雑な思いを持っていた。

しかし、今回の日本選手は本当に凄かった。
どこまで上がるかと興奮させてくれた。
twitterでのツイートの応酬も、過去にないほど凄かった。
(これについてはご迷惑おかけしました・・・)

日本選手はまだまだ上に行ける。
オレたちもまだまだ夢を見ることができる。
今回、それを確信できたのが本当に嬉しかった。
中継終わった後、しばらく感情が高ぶっちゃって泣きそうだったよ。
日本にこういうMTB選手がいることが、嬉しくて仕方がない。

国内外のプロ選手の意地と凄さが強烈だったVal di Sole2011。
FreecasterからDVD買っちゃおうかな??(笑

カズ選手は、来週末は久々のUCI Class1に出場する。
恐らく、世界選調整のためにトップ選手も顔を出すのだろうと思う。
もちろんこれもポイント獲得の機会になる。

スイス・シャンペリーの世界選手権まで、あと2週間。
世界選のポイントはワールドカップより高い。
獲らせてはいけない、獲らなきゃいけない!

あ、我が心のイリーナ・カレンティエヴァ女史は、シリーズ3位でした(^^;

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