兄弟の夢、J八幡浜

J八幡浜に行ってきたよ。
結果は皆さんご承知の通り、優勝山本幸平、2位山本和弘、3位小野寺健。
意外なことに、山本兄弟のワン・ツー・フィニッシュは初めてなのだそうな。
表彰台で幸平選手が語るまで知らなかった。

2010年、2011年と2連覇していた八幡浜。
昨年の八幡浜でのカズ選手は、非常にピリピリしていた。
UCIポイントを大量に獲得できるアジア選への切符を賭けていたからね。
直前の帰国で調子が狂っていたようだし、強烈なプレッシャーを抱えているのはオレにも判ったくらい。
そんな中でピシリと結果を出すことに成功したことは、今思えばかなり大きかったんじゃないかと思うんだけどね。



あれから1年と1ヶ月。
オリンピック代表選考会としてスケジュールされていた今回の八幡浜。
先日のワールドカップLa Bresseで出場枠の獲得競争は終わり、日本は男子1枠が確定。
ルール上は幸平選手が行くことになるようなので、選考会としての性格は薄くなるのだろうか?
実は今年の正月、年明け始動し始めたカズ選手と少しだけ話した時、こう言っていた。
もしも1枠しか取れなかったとしても、やることは変わりませんよ(^^)
状況に関わらず、選手は最高の結果を目指すことが全て、ということだね。
オレとしても、UCI挑戦の初戦だった昨年のキプロスから素人なりに追ってきたわけで、今回の2年越しの挑戦についてはきっちり見届けたい思いがある。
その意味ではカズ選手と同じで、やることに変わりはない。
そんな思いを抱えて、八幡浜に行ったわけ。

会場にはエキパのスタート直後に到着。
相変わらず、物凄い数の屋台と人。
震災の影響で開催が危ぶまれていた昨年よりも多い気がしたけど、どうだったのかな?


メーカーブースも昨年より多くて華やかだったね。
キャノンデールのブースをのぞくと、やたらと人が多くて驚いた。
皆さんCOGのジャージを着ているので、最初はCOGの方々かと思ったんだけどね。
マリオ社長以下、キャノンデール・ジャパンの社員総出で応援に駆けつけたそうです。
弐の槍さん、社長と記念撮影(笑

カズ選手はまだ来ていなかった。
ブースの様子から今日はリラックスムードかと思いつつ、山の中の様子を見に行く。

昨年より季節が1ヶ月進んでいるせいか、木々が鬱蒼としていたね。
木漏れ日のコントラストが強烈で、山の中は暗そう。
カメラを使いこなせないオレの手には負えないかもしれないと思いつつ、パシャパシャやっていた。

桜坂の上からふと下を見ると、爆笑しているカズ選手の姿が。
柱の陰で見えないけど、絡んでいるのは公認応援団長の弐の槍さん。

何故か向こう側を向いてアップするカズ選手。
ピリピリしていた昨年とは違い、リラックスムードではある様子。

この隙に、オレはちゃんぽんを食う(笑。
一年間、楽しみにしてたからね(^^)


招集。
前に誰もいない状況でのスタートは昨年のJ最終戦以来かな?
プレスではないオレはこれ以上は近づけなかったね(笑

キャノンデール・ジャパンの皆さんも陣取る。
幟といい、ジャージといい、風船といい、非常に目立っておりました。
ワールドカップみたいでしたな。

そしてスタート。
エリート男子になると明らかに異質な速度。
カズ選手も少し下がったあたりで最初のループに消えていく。

ここは最初のループを登り返し、セカンドループにつながるバックストレート。
メーカーブースの裏通りにあたる。

最初に戻ってきたのは海外組の3選手。
少し間をおいて、斉藤選手、小野寺選手を含むパックが続く。

セカンドループ終盤のダウンヒルセクション。
さて、誰が先に降りてくるかな?

トップ集団3人は変わらず、4位に小野寺選手。
よほどのハイペースなのか、5位以降はすぐには見えない。

2周目の桜坂。
直登の最後で転げるような急登坂になる八幡浜名物。
これ、カメラ傾けて撮ったわけじゃありませんよ。
ホントにこういう斜度なんだ。


最初に現れたのは小野寺選手。
後半に追い上げる印象が強いのだけど、今日は攻めまくり。
2位に幸平選手、そして3位カズ選手、という順。

セカンドループ最後でも順位変わらず。

3周目の桜坂。
もうね、人が一杯で移動するのも大変だったよ(笑
幸平選手が小野寺選手を捕まえてトップに立つ。
カズ選手は変わらず3位、CJの仲間から激が飛ぶ。

トップを飛ばしまくる幸平選手のスピードが凄い。
2位小野寺、3位カズ、セカンドループを終える頃にはトップ3人もそれぞれ単独に。

レース後にカズ選手に聞いたら、山の中はやっぱり暗かったらしい。
明るい場所からいきない突っ込むと何も見えなくなりがちだったそうな。
幸平選手のハイペースに引っ張られて、オーバーペース気味だったようです。

4周目。
トップの幸平選手の背中に土が。
何かあったのかな?

カズ選手が2位に浮上、3位小野寺、4位斉藤と続く。
各選手、だんだん暑そうな表情に・・・。

幸平選手は完全に独走、ビュンビュン飛ばす。


カズ選手もそれに引っ張られるように2位を単独走となってくる。

3位の小野寺選手には、斉藤選手が追いついてきた。

5周目。
独走する幸平選手、まったく力を緩める気なし、という表情。
カズ選手が桜坂に入る頃にはもういない。

しかし、カズ選手の後にも誰もいない。
山本家が八幡浜を支配しようとしている。

ダウンヒルセクションでの幸平選手。
体が大きい上に速いので、近くで見てると凄い音がする。
昔、アライDHで見た海外選手の強烈な走行音に驚いたことを思い出す。

カズ選手は単独2位を維持。
兄弟でのワン・ツー体制が続く。

6周目。
ここは最後のダウンヒルセクションの手前にあるセクション。
幸平選手は恐ろしい速度で突っ走っていく。
昨年とは違うジャージ、ヘルメットのせいかもしれないけど、昨年と雰囲気が違うように見える。
海外の有名選手を生で見たときに感じる特有のオーラってあるでしょう?
ああいう空気を纏い始めているように感じたよ。
日本のトップ選手=ワールドカップ上位選手という夢が、現実になりつつある。

幸平選手が通過した後は静寂。
遠くではあっと言う間にゴールしたとアナウンスが流れる。

次の瞬間、カズ選手が現れた。
この時、カズ選手にも幸平選手のゴールは聞こえていたという。

以前にも書いたけど、長年キャノラーをやっているオレにとって、キャノンデールの選手は一杯いたよ。
自転車に入れ上げた時期をとうに過ぎていたオレにとって、一回りも年下の山本和弘という選手は、今のキャノンデールの選手という認識に過ぎなかった。
ただ縁あって直接知り合い、こうやって追いかけることになると、何で今まで追わなかったのかなと後悔が湧き上がる。

前日に記者会見があったそうだけど、そこではこんなことを言ったそうです。

2枠目があったら自分が取っていた、ということを証明したい。

その言葉通り、兄弟初となるワン・ツー・フィニッシュを決め、有言実行を果たしたカズ選手。
オリンピックの枠取り合戦において、カズ選手が人生賭けて戦ってきたことは皆が知っている。

国家対抗であるの結果はともかく、自身の求めた目標を実現できた思いがあるのだろう。
だから、こういう喜び方になるわけさ。

 

思えば昨年の八幡浜も、勝たなければならない中で勝ちを獲ったわけでね。
あれ以降、レース運びが変わってきた、強くなった、という声はあちこちから聞いた。
マリオ社長と握手。

3位、小野寺健選手。
道産子での表彰台独占への思いが、後半のモチベーションだったと語っておりました。

4位、斉藤亮選手は悔しさを隠さない。
レース後に声をかけたんだけど、相変わらずの爽やかスマイルで握手してくれました。
本州代表(?)として、道産子トリオを打ち負かすレースをまた見せて欲しいですね(^^)

表彰台で、幸平選手が嬉しそうに言う。
「ボクのお兄ちゃんなんですけど、兄弟初のワン・ツー・フィニッシュでした。」
兄弟小さい頃からの夢の1つであったというから、その実現は万感の思いがあるのだろうね。

ワールドカップから続く4連戦は、今週末の全日本で終わる。
全日本もカズ選手の宿願であり、大きな目標としてきたレース。
ここでもカズスマイルが輝くことを期待したいですね。

以上、八幡浜は遠かった、焼鳥山鳥は美味過ぎた!というお話でした(笑

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12 Responses to 兄弟の夢、J八幡浜

  1. NOBRAND says:

    イチさん

    イチさんは家族ぐるみですね。
    家族ぐるみというあたりが、またカズ選手らしい気がします。
    全日本の会場でお会いしましょう!

  2. ichi4you says:

    NOBRAND さん、応援お疲れ様でした。
    素晴らしいレポート&写真で、KAZUさんのレースを堪能できました。
    KAZUさんに出会ったのが2007年だけど、親しくなったのはこの1年半ほど。
    自分も何でもっと前から追わなかったのかと後悔してます(^^;;
    でもオリンピックを目指し昨年、今年と頑張ってきたKAZUさんの思いを少しでも共有できたことはとても幸せです。
    全日本には行きますので一緒に応援しましょう!!

  3. NOBRAND says:

    みちみちさん

    帰宅に16時間もかかったんで、早くレースネタ書くので精一杯でした(^^;
    写真も撮れば撮るほどヘタになるので、迷い道に入っている気分です。

    焼鳥山鳥行ったことあります??
    あれはね、日本のMTBerは一度は行った方がいいですね(笑
    全日本頑張って!!

  4. みちみち says:

    あの~食べ物の話題はちゃんぽんしか書いてない気が…??
    焼鳥山鳥はどこに??(笑)
    今回も素晴らしいレポワクワクしながら読ませていただきました^^
    週末の富士見で久しぶりの再会楽しみにしています!

  5. NOBRAND says:

    KAZU選手

    改めてお疲れ様でした!
    カズ選手が八王子でぐーぐー寝てる時間、弐の槍さんと高速爆走してせつなかったす(笑

    八幡浜で動ける範囲は平らなので問題ありませんよ!
    富士見みたいなゲレンデコースが一番辛い!
    でも、この冬にランニングしっかり走り込んだからきっとOK!(笑
    全日本で共に燃えましょう!

  6. KAZU says:

    NOBRANDさん
    会場では応援ありがとうございました。
    写真を見てレース中、物凄い距離を移動しているのがわかりました。
    今、相当足にきているのではないですか?(笑)

    写真、そして僕の言葉を代弁しているかのようなブログ素晴らしいです。

    すぐに全日本があります。
    勝てるように頭を使って自分のすべてをぶつけて走りたいと思います。

    また富士見の会場で!!!

  7. NOBRAND says:

    たっちゃん

    ミヤタメリダはカッコいいブース出してたよ。
    全日本、休めなくても休んじゃえ(笑

  8. NOBRAND says:

    マナブさん

    強かったですね。
    速さもさることながら、春先から走っているレース数が圧倒的に多いのも効いたのかもしれませんね。
    今後のJにカズ選手も出るようですから、楽しみですね。

  9. NOBRAND says:

    赤が好きさん

    焼鳥山鳥さんはおいしすぎました(^^;
    タイトル欲しいですね~。
    国内でも、海外でも。
    ラインナップ充実を願う思いは全く同感です(笑
    いっくんは今回も頑張っていましたよ!!

  10. says:

    いいレースだったみたいですね(´-`)

    来週の全日本は、一応休みを申請しているので、休めたら行くつもりです(`・ω・´)

    個人的にはキャノンデールの活躍と共に、メリダの代理店という形ではあれ、MIYATAの文字が日本のMTBレースシーンに帰ってきているのも嬉しいです(´-`)

    なんだかんだで、幼少期には毎年夏にプールに入れてもらってお世話になった会社なので(笑)

    正門の守衛さんに話しかけた時に、顔パス(あぁ、〇〇さんの息子さんだろ?、と)で入れちゃったのが良い思い出です(笑)

  11. マナブ says:

    やっぱり海外組は強かったね!王滝から上田さんのツイキャスライブ見ながら応援していたよ!
    週末は富士見で一緒に応援しよう!

  12. 赤が好き says:

    おつかれさまでした、ツイートの更新案内を見て飛んで参りました
    おいしすぎる焼き鳥で、夜更かしなさるのかと心配もしておりました

    WC XCも Jシリーズでも cannondale MTBがタイトル穫ったニュースを
    聞かなくなって久しいので、山本選手が国内で頑張ってくださるのかな
    (国内の MTBラインナップが悩めるほど増えるように盛り上げて欲しい!)

    また nobrandさんや応援団長さん、C.O.Gの皆さんが山本選手の応援を
    される姿が、キャノラー安川くんに良い刺激となれば良いなって思います(笑

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