Dear Lance Armstrong,

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ランスの告白に「裏切られた」という思いを抱く人は多いみたいだね。
まあ、当時の輝きを思えば仕方ないよな。
オレもランスに入れ込んで、当時のツールを楽しんだクチだからよく判る。

ランスのドーピングの噂は当時から盛んに言われていた。
古人曰く、
「火のない所に煙は立たず」
昔の人はよく言ったもんだ。

でもね、彼に惚れたのは惚れた側の勝手だとも思うわけよ。
ランスは当時から悪太郎で有名だった。
聖人君子ではないことはガンを患う前から明らかだったわけでね。
特段、耳障りの良いコメントをしていた印象もない。
オレが聞いたってヘタクソなフランス語で懸命にコメントしていたのはよく覚えているけどね。
ランスなりの事情もあったんだべな。

そんなランスに惚れたのは惚れた側の勝手。
要するに、当時のランスのプロモーションの罠にハマったということ。
ランスもアホだが、それに惚れたオレたちもアホだった、ということだ。
数百回に及ぶドーピング検査で完璧に過失を見落としていたことになったUCIも、責める気にはならんな。

選手に一方的な期待を向けるのはいいが、選手と直接の利害関係がない限り、そこに責任を求めるのは御門違い。
いっぱしのファンなら、ファンとしての責任も感じるべきだ。
どんなスーパースターだって、お母ちゃんのおっぱいすすって大きくなった人間なんだしな。
これはオレの勝手な思いであって、世間様に押し付ける気はありませんが。

オレはランスのファンだった。
深夜の中継でヤキモキしつつ、大いに楽しませてもらった。
「ただマイヨ・ジョーヌのためでなく」
だって、夢中になって読んだもんさ。
このブログのプロフにもそう書いている。
ああ恥ずかしいこったね。

そんなランスは、10年後にドーピングしていたと言った。
当時のオレの高揚した気分は何だったのか?
思いは色々巡ったが、いずれにせよ、オレが勝手にしたことだ。
ランスに頼まれたわけじゃない。

それなら自転車なんかクソ食らえだ、と思う人もいるだろう。
それも仕方がないよね。
実際、クソ食らえな話だ。
これで滅入ったなら辞めちまった方がいいかもしれない。
どんな趣味でも、長く続けてりゃ色々なことがある。
それを耐えても続けなよ、とはとても言えない。

あまりにもダーティな自転車世界に呆れ、オリンピックから排除するという話も出てきた。
時代を作った英雄が、「やってた」とのたまったわけさ。
オリンピックという夢を奪われても仕方ねえだろう。
今さら何言ってやがると思いつつも、それが世の中ってもんさね。

幸い、オレは自転車に対して人のせいにする気は一切ない。
全部自分で決めてきた唯一のものだから、当然ランスは関係がない。
だから自転車を嫌いになることもない。
自転車に罪はないからな。

オレはランスを一方的に責める気にはなれない。
そんなランスに夢中になり、彼のシグネイチャーグッズに憧れ、お金を出した。
それはオレが決めたことだから。

目立つ人、有名な人、その世界の顔になる人は、望む望まざるを問わず責任を求められる。
そういうもんだから仕方がない。
それが嫌なら辞めるしかない。

どんな世界にも業はある。
そのくらいのことは、今のオレにはわかる。
ただ願わくば、こんな空しい思いはもうしたくない。
自転車世界に触れてくれた若い人に、こういう空しい思いはして欲しくない。
ただそれだけが脳裏をよぎったね。
そう言い切れる魅力が自転車趣味にはあると思うから。

ランス・アームストロング。
オレと同世代のバカな男。
この男に憧れたオレも、またバカな男。
そう思うことに決めた。

でもまあ、楽しかったよ。
ズルしようがなんだろうが、当時楽しんだのは確かだよ。

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