A River runs through it.

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2013年ももうすぐ終わりですねえ。
年を重ねるたびに年月の流れが早くなり、正月らしさを実感することもなくなっていく気がするのですがね。
いつだったか、それは1年という時間の量が人生の年齢分の1になるからだと言われたことがある。
言い得て妙、でありますね。

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今年もあちこちのレース会場にお邪魔して、大いに楽しませていただきました。
選手や関係者の皆さんとの繋がりも広がって、会場行くだけで既に楽しかったりします。
今年はカズ選手に引きずられて、今まで目を向けなかった国内ロードレースにも触れる機会も得た。
MTBでは亮選手の燃え上がるような走りっぷりが続き、全日本選手権で凄まじく面白いレースが見られた。
個人的にも未踏の地であった東北に行くこともできた。
あちこち行くので忙しかったけれども、自分の中では過去最高に充実した年だったと思っています。
数年走れてなかった入笠山も走れたし(^^)

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最近、自転車趣味を始めた頃のことをよく思い出すのですよ。
意識して思い出しているわけじゃなく、ふと頭に浮かんでくる感じ。
昔のことを思い出すのは年齢もあるけど、趣味世界の変化の反動だろうなと、自分では考えていますが。

何かを始める時には、何かを求めているものだと思うのですよ。
楽しさだったり気持ちよさだったり、あるいはもっと具体的な自己実現だったり。
オレが自転車を始めた直接の理由は、自分試しで旅をしたくなったから。

自分試しがなぜ自転車だったのかといえば、当時つるんでいた友人がチャリンカーだったからだね。
ヤツの部屋にはいつも自転車雑誌があったし、それを眺めてはヒマつぶしをしていた。

そいつがホイールを組んでいたりすると、部屋の中は酷いことになる。
床一面にニップルとスポークがブチ撒かれていたからね。
帰るのが面倒くさくなると、オレもニップルの絨毯の上で寝たりしていた。
フィニッシュラインのチェーンルブの甘い匂いが立ちこめる4畳半で、平気でメシを食ったりもした。
そんなだらしない日々を過ごすうちに、ふと自分も自転車に乗りたいと思ったわけだね。
つまりは人と競争することを目的にしたわけではないので、レースをやらねば!などと思うわけがない(^^;

なので、レースは好きでも自分ではやらない。
人より速く、巧くありたいという思いを抱いたこともない。
ただ、自分の思い浮かべる世界で自転車に乗れたらそれで満足。
それは昔から変わってないし、たぶんこれからも変わらない。

でも、それだけではオレの世界観が説明できない。
競争することに興味がないだけでなく、絵に描いたようなアウトドアな風景の中で乗りたいという漠然とした思いがある。
白馬好きであることは何度か書いているけれど、そもそも何でああいう風景が好きなんだろうか?ということは、長いこと忘れていた気がする。
正確には忘れていたのではなく、20年の年月で当たり前になったからだろうね。
人生の半分の時間をそう思ってきたわけなんで、完全にアイデンティティになっている。

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自転車始めようかと思い始めた頃に、別の友人が海外通販のメールオーダーに凝っていたんだよ。
LL Beanをはじめ、Eddie Bauer、REIなどのアウトドアブランドの通販だね。
まだネットも携帯電話もない時代で、カードなんか持ってない年頃。
カタログを取り寄せて為替送金するわけ。
そいつが頼む時に声を掛けてくれたので、一緒に頼んでもらうことが多かった。

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一度買うと、次からオレ宛に直接カタログが送られてくる。
そこに載っている写真は、針葉樹に囲まれた湖にボートを浮かべている写真とか、頂上に雪を残す山々を望むログハウスとか。
アメリカやカナダのアウトドアシーンの典型的な風景ばかり。
「アウトドア」という言葉もまだ新鮮味があった時代。
林間学校、登山のイメージしか知らなかったオレには、ちょっとしたカルチャーショックだったね。

故郷の三浦も田舎だけども、カタログの中にあるそれとは世界が全然違う。
山なんかないし、あるのは堆肥香ばしい畑とか、磯の香り漂う海とかでね(笑。
当時はまだ若かったからね、「ショボいな~」などと恨めしく思っていたね(^^;

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だから、当時白馬に行ってあの風景を見た時、心の底からパラダイスだと思えたのだろうね。
もちろん、今では故郷の風景を愛すべきものと素直に思っていますけどね。

なので、今でもTimberlandなどのアウトドアなお店に行くと、ああいう雰囲気にホコホコした気分になる。
久しぶりにのぞいたら、思わず靴を買っちゃったよ(笑。

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思えば、自転車始める直前に好きだった映画は、「リバー・ランズ・スルーイット」だったんだ。
人生は色々と変わっていく、でも川は変わらずそこに流れ続ける。
フライフィッシングを触媒として、名優ロバート・レッドフォードが監督した誌的な映画でありますね。


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ブラッド・ピットが名を知られるようになった出世作でもありますが、この映画の世界観が大好きだった。
久しぶりにこの映画を見て、当時MTBにフライフィッシングの道具積んで山に行きたいと大真面目に憧れていたことを思い出したよ。
昔、白馬でフライじゃなくてテンカラ釣りをやったことがありますが、見事に何も釣れなかった(笑。
毛鉤が非常に難しい釣りだとは理解したけど、それでもフライを自分でコツコツ作ったりする世界には今でも憧れがあります。
我ながらベタではあるけれど、家建てるならログハウスに住みたいくらい。
まあ、こんな緩々したことを考えながら、MTBという自転車に入り込んでいったんだね。

オレの嗜好の原点が、こういった世界にあることを改めて自覚した年末。
来年はまたゆるゆると好き勝手に自転車趣味を嗜んでいくつもりです。
各所のレース会場にお邪魔することも間違いありませんが、年齢と共に少しづつ原点回帰な気分は強くなっていきますね。
自分の原点はしっかり胸に秘め、また新たな展開に出会うことを楽しみにして流されていこうと思います。
迷ったなら、また白馬の山と川に会いに行けばよろしいのですから。

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