Bearing

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最近お見限り状態だったSuper Six。
左クランクを踏み込むたびにコンコンと異音がするようになっちゃった。
お見限りってのはやっぱり良くないね(笑

クランクを抜いてみたところ、左のベアリングに若干のゴリゴリ感。
乗り始めて2年8ヶ月経過しているし、BB30のベアリングもそろそろ交換かと思ってお願いしたわけですよ。
BB30のベアリング圧入にはヘッドワンの圧入工具が必要。
さすがにこんなの持っていないので、素直にショップへ。

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キャノンデール純正のBB30用ベアリングはマイナーチェンジされたようで、現行品はシール性能を向上させたものらしい。
じゃあそれにしましょ、ということに。
交換が終わり、左コンコンの症状は解消されてスッキリ。
帰宅のために10kmほど走っているうちに、今度は一定のトルクで回し続ける時に小さな異音が周期的に鳴る。
あれれ??

ショップの名誉のために言えば、頼んだのは非常に丁寧な作業をしてくれるメカニック。
年末に買ったCAAD Xの納車状態はそれはそれは見事なもので、コンポなんてSoraで充分じゃん!とまじで思ったほど。
オレはメカニックではないけれど、腕の良し悪しくらいは判ります。
オレの趣味で自分でパーツを変えちまったけれども、バラす際に心が痛んだくらい丁寧な仕事だったからね。

そんなメカニックが直したBBでも音は鳴ってるわけ。
もう一度ショップに持ち込んで、その場で点検が始まった。
BB30はダストが溜まると異音が鳴る傾向があるらしいけど、まだ交換したばかりなんでそれは考えられない。
30km程度しか走っていないベアリングを外してみると、回転にほんの少しの異物感。
指先に神経を集中してやっとわかるような微妙なレベルで異物感があった。
言われなきゃまず判らない。
メカニック氏は交換前にも感触をしっかり確認しているが、封入されたグリスがこなれて現れたのかもね。
改めてベアリングを交換してみたら、めでたく音は消えた。
しかし30km程度でこんな状態になるとはね・・・。

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ここ数年ずっと感じていたんだけど、最近の自転車のベアリングはどれもこれも質が落ちた気がしませんかね?

BB30は以前からブーブー言われるけれども、BB30だけじゃないよ。
CAAD XにはSRAMのGXPを付けたけど、これも笑っちゃうくらい回らない。
シマノもXTのホローテックを使っていたけど、シマノとは思えない渋さで愕然としたね。

BBだけでなく、ハブもそう。
アルテグラクラスと言われたRS80のハブなんて、1年ぽっちでボロボロになった。
カップもボールも虫食いはしていないのに、洗浄とグリス入れ替えを何度やってもゴリゴリ。
シマノ伝統のカップ&コーンは最初のMTBでずっと使っていた。
LXのハブだったけど、前後リジッドで岩岳下ってもなんともなかった。
でも、コレ以来信用できなくなった。

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どこかで
「だったらセラミックがありますよ。超軽いっすよ。」
と言われたことがあるけど、ズッコケそうになったよ(笑。

セラミックはFlashのBBでSRAMのを使っている。
確かに回りは軽くて、クルクル回すことの多いMTBではオレでも体感できるよね。
けどとんでもなく値段が高いので、微粒子の埃が舞う王滝に持っていこうとは思わない(笑。
そもそも、昔はセラミックベアリングなんて言葉はほとんど聞いたことがなかったよ。
決戦用としてベアリングのグリスをサラサラなオイルに入れ変えちゃうなんて技はあったけども。
ただ、一般用としてはそんなもん使うまでもなくキレイに回ってたし、大した手入れをしなくても長持ちしたんだ。

現にオレの2000年型F900sxのBBは、13年前のアルテグラのカートリッジBB。
密閉されたカートリッジだから手入れのしようがないのだけど、未だにキレイに回ってる。
10年経って全バラした際に交換しようかと思ったけど、ヘタるどころか調子がいいのでそのままにしたくらい。
ちなみにこのBB、雨の中でも走ってるし、ロード用なのに富士見でDHやったりしてる。
完成車状態でついていたハブのシールドベアリングは2年も持たずに死んだんで、このへんはコストだろうね。

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オレが最初に買ったシマノの2代目SPDペダルPDM747はもっと凄い。
1994年製で、使っているうちに骨董品になっちまった。
年食うとこういうことも起きるんだよ(笑

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このペダル、骨董品ではあるけども、当たりが出た状態で未だに快調に回ってるんだよ。
オレの自転車趣味が始まって以来ずっと現役で、19年間ガタも出ず、渋くもならない不思議ちゃん。
当時の値段は14700円だったかな?
当時のオレには高い買い物でね、仲間にも「うお、小せえ!」と驚かれて自慢したもんだった。
来年は成人式を迎えるのだから言う事はない。

最近の自転車、フレーム重量何グラムとか、カタログスペックはどれもこれも驚愕する。
ベアリングみたいな地味なところでコストダウンされているのだろうか?
シールドベアリングはダメになったらどんどん交換するという発想みたいだけど、だからといって限度もある。
カタログ値なんてほどほどでいいから、基本的なところをしっかりして欲しいな、と思いながらハンバーガー食った日曜日だったよ(笑。

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RedBull Lefty

Just fit.

TIOGA Psycho Genius

Rizeで履いているマキシス・レンズ。

完成車についていたタイヤが予想外に良くて、2セット目を買いなおして使い続けておりましたが、また減ってきたよ。

次のタイヤは、目先をガラリと変えてみることにした。

買ってきたのはこのタイヤ、タイオガのサイコ・ジーニアスであります。

この三角形のノブが新しいアイデアで、ベンツのマークみたいな細い溝(サイプ)が刻まれている。

ゴムの弾性との兼ね合いでノブ自体が変形し、状況に応じて特性を変えるという器用な設計になっているそうです。

タイオガのタイヤを使うのはファクトリーDH以来10数年ぶり。

あれはモチモチしたコンパウンドが気に入っていたタイヤでしたが、これはそれよりは硬めのコンパウンドなのかな?

タイオガ、MTBに乗り始めた頃は一番好きなパーツブランドの1つでありました。

なぜかって?

そりゃあ、ジョン・トマックのイメージがあったからに決まってるじゃん(笑

当時のオレは既にキャノンデール大好きだったんだけど、ライダーとしてハマっていたのはジョン・トマックでありました。

トマックがアトランタ五輪代表を逃してティンカーが決まった時は複雑だったよ(笑。

こんなにスタイリッシュなライダーのバイクやらジャージに「TIOGA」とベタベタ書かれていれば、そりゃ欲しくなりますよ。

しかもお値段がお手頃な点も、20代前半の若者には嬉しいことでありました。

ただ、実際にキャノンデールに乗り始めてからは使わなくなった。

キャノンデールはタイオガとは縁がないという、くだらない理由だ(笑。

そもそもオレはレースに出ないし、ゴリゴリ鍛えるわけでもないからね、ミーハーに徹しても問題なかった。

ただ、それが自分にとって本当に合うかどうかはまた別。

緑山の時に愛するリッチーのハンドルを捨ててシマノPROに変えたのも、真面目に走ろうと思った時に望む幅が得られなかったから。

これが自分の中でクセになって、自分にとって一番使えるものを真面目に探したい気分になった(笑。

レースやる人には意味不明な考え方だけど、今回のタイヤもそんな気分で選んだわけです。

タイオガには名作タイヤが多いのだけど、過去にトマックが使っていたのは「サイコ」というタイヤ。

今回のジーニアスはサイドノブ以外は別物になってるものの、往年の名作タイヤの名前を冠するだけに期待値は大きい。

ネットでいろいろ見ていると、転がりも軽くてトラクションも良い様子。

何よりお値段が今どき1本4000円くらいと信じられないくらいお手頃。

位置付けとしてはオールマウンテンとかトレイル方面だそうなので、Rizeで使ってみようかと。

とはいえ、週末の雨ブームが去らないと試せないねえ・・・(笑

このタイヤ、チューブドは1.95、2.1、2.3とあるのだけど、今回は2.1をトライ。

トラブル対応を考えて、あえてチューブドにしたよ。

ちょいと付けてみた感じではプロファイルは丸っこいので、確かに漕ぎは軽そう・・・。

ファクトリーシリーズ以降、タイオガのタイヤは太いイメージがあったけど、これはむしろ細く感じた。

2barでそこらの舗装路を走ってみた感じでは、漕ぎはかなり軽い。

見た目を考えたらビックリするくらい軽いので、アプローチはラクだろうね。

意外とFlashに合いそうな気もするなあ・・・。

Rize自体がドッシリしたハンドリングなので、マキシス・レンズのドッシリ感は相性が良かったのだけど、山でも軽いのかな?

エア圧を下げて山に入った時、サイプを切ったノブがどういう働きをするのか楽しみではあります。

手が痛いっす。

そりゃ痛いわけだよ。

右手親指が剥離骨折だってさ。

原因はMTBでコケたこと。

17年乗ってて大きなケガがないことを密やかかつ唯一の自慢にしてきましたが、ついにやってしまいました(^^;

高さのある板状の根っこを越えようとして、不覚にも真上に落としてしまい、コケました。

バイクはRizeでしたが、久々にFlashにはない走破性の高さを感じて舞い上がっていたようです。

バイク任せで走った末のこの始末、全く情けない。

全治一ヶ月、自転車はもちろん、ギターもカメラもダメ。

ガンプラだって無理だ(笑。

今週末はMTBに乗りに行く予定が2つあったのに、全部パー。

飲み会には行くつもりですが、オレだけ疲労感なしで行くのも面白くないよ。

大山でも登るか?

パンパンに腫れてるので箸が持てない。

固定されてから食ったのは、昼がカレー、夜はチャーハン。

明日の朝はフルグラの予定だけど、その先はどうすんべ??

箸なし生活、いつまで続くかね(笑。

 

秋のMTB

キャノラーの戯言を並べ立てるこのブログですが、キャノンデールのことばかり考えて生きているわけではないんですよ。

キャノンデール以前に、そもそも自転車が好きだからね。

暑い夏ももうすぐ終わり、秋がやってくる。

レースをしないオレにとっては、秋のMTBはのんびり山の中を巡るような乗り方がしたくなる。

この季節になると、いつも秋のライドを思い出してヨダレ垂らしてるわけだな(笑。

これは11月初旬の富士見パノラマの頂上周回コース。

もうMTBerは少なくて、周回コースは貸切状態。

開放感ある景色が綺麗だったんだよな~。

これは同じ日の富士見、丸金林道。

別荘地帯のようで、こんな建物がチラホラと建っています。

ただ、路面が荒れていて傾斜もあるので、上級コースと案内されているようです。

路面に積もっているのはカラマツの葉。

誰もいない林道で、サラサラと音を立てて道に積もっていくんですよ。

これは最高のMTB体験でしたね。

 

 

 

 

 

これは11月上旬の富士宮、ふもとっぱら。

富士山がドーン、草原がバーンとしてて、日本離れした場所。

元々は今も隣にある東京農大の牧場の一部だったそうです。

 

 

これは上部トレイルへのアプローチの途中。

テクニカルなラダーにRizeはデカ過ぎたようでしたが、絵になる場所でしたねえ・・・。

これはとある里山、走っているのはMotoさんです(笑。

真夏はここは走れないそうですが、穏やかな時間が流れるいい場所でしたねえ・・・。

オレのFlashはここでいい気持ちになるために買ったようなものでして、この時期が来るのが今から楽しみ。

カズ選手には「外人どついたれ~」とか「行け~」とか煽っておいて、自分はコレだもんな(笑。

あ~、早く秋が来ないかな!

 

 

 

王滝の傷跡

豪雨の王滝を時にタラタラと、時に疾走した我が家のRize。

土砂降りだったし、泥汚れみたいにべったりした汚れ方はしないんだけど、王滝はあのシャバシャバの泥水が悪さをするそうな。

帰宅直後に軽く洗車したけども、改めてみると、やはり傷跡はそこらじゅうにある。

まず、最初の被害はシートポストバインダー。

ネジ山が綺麗に抜けてしまっていた。

締め過ぎには注意しているから、これは振動と疲労でこうなったのか??

サドルバッグと泥除けで高さを維持していたことになる・・・( ̄◇ ̄;

Leftyのバンパーもコレだ。

ちゃんとシールしてたんだけど、どこまでも入り込む王滝の砂。

こりゃあ、BBやヘッドも覚悟だな・・・。

ボトルケージもガッサガサ。こんなのはまあいい。

FDも中には砂と葉っぱがミッチリ(笑。

これは前日に急ごしらえした泥除け。

大昔に買ったゼファールの泥除けをイメージして、さらにデカくしたようなのを作った。

元はガンプラ撮影用の背景なのだが(笑。

この幅の広さのおかげで、顔に泥を被ることはほとんどなかった。

タイヤは惚れ惚れするほどピカピカ。

あの砂は素晴らしい研磨力を持つようだね(笑。

ガレ場の下りでは丁寧に石を避けていたけど、そのせいか傷らしいものは1つもなかった。

被害はまだ完全把握できていない。

ホイールのベアリングも怪しい手応えがあるし、ヘッドもそう。

サスのリンクも全バラしないとダメだね。

Leftyはブーツめくって内部乾燥中だけど、ちょっとこちらも手がかかりそうな悪寒。

あと少しで走れるFlashに、なかなか手が回らないのだ(笑。

 

2011 SDA王滝42km

王滝42kmに参加してきたよ。
相棒はRize。
マナブさんの車に便乗させてもらって、諏訪湖SAでorimaさん、イシムさんと合流。
山深き王滝村に向かった。

 

ただね~、台風と梅雨前線のせいで天気はどんどん悪化。
正直な話、王滝の林道の写真を思えば、雨降りであの山に入ること自体がためらわれる状況だった。
心のどこかで中止にならないかなとか思ってたのが正直なところ。

王滝村に到着、会場で受付後、宿に入る。
これはイシムさんの奥様謹製、CFRハイドレーションバッグ。
カズ選手も持っていない逸品(笑。

オレもキャノラー長いけど、この人の徹底ぶりには到底かないません(笑。

 

会場に入り、たまあみさん、GENさん、Motoさんとも合流。

 

これは今シーズンの王滝を制した選手に贈られる黄金のフレーム。

GT、今はキャノンデールと同じCSG傘下だね。

パーティの開始。乾杯!

ん??

乾杯後しばらくして、我々は会場を離脱。
そう、王滝食堂で猪豚鍋を食うのだ!


明日走るのにな~、飲めばいつもの調子だよ・・・。

宿に戻って風呂に入り、ウダウダしているとお嬢が来襲(笑

いやいや、今回は食堂やら旅館やら、情報提供でお世話になりましたね。

この写真を撮ってすぐ、オレはこのまま寝落ちしてしまった(笑

酒を飲み歩くの辞めてから、とんと弱くなりました(笑

気がついたら夜中の2時。
もう皆さん寝ていて真っ暗。
そっか、オレ寝ちゃったんだ(笑
もう一回寝る。

また目が覚めた。
普段5時間くらいしか寝ないから、もう目が覚めちゃうんだな。
見るとイシムさんがシャリシャリと包丁を研いでいる(笑

部屋が古式ゆかしいものだからそう見えた(笑。
彼は100kmに出るから準備が早いんだ。

結局、3回目の目覚めでやっと起きた(笑。


天候は予想どおり最悪。
この時点ではまだ本降りではないけど、時間とともに降りが強くなるのは確定なのでますます憂鬱。
スタート地点に向かう途中、別宿のGENさん、Motoさんに出会う。
お二方は昨年のリベンジなので、気合充分といった感じ。

やっとの思いでスタート地点に到着。

これはGENさんの写真。

オレはレース中の写真は一切撮っていない。

あまりの天候に、カメラを向ける気になれなかったんだ。


この時点で雨は本降り。
マナブさんに「真っ青だよ」と言われた(笑
そう、何が怖いって土砂崩れが怖い。
林道は何度も走っているし、舗装路との距離感の違いも判る。
だけど、王滝の林道はそれにしたって禍々しい。
昔、岩岳や小谷村で見た土砂崩れの跡を思い出し、あの恐怖がフラッシュバックしていた。

 ■

迷う間もなくスタート。
しばらく舗装が続く。
このへんで飛ばしてもしょうがないので、マイペースを決め込む。
体を温めつつ、脚が回るように静かに丁寧に回す。

ダム手前でいよいよダートが始まる。
ゲンナリしても仕方がない。
先々の不安はつど考えるしかない。
淡々と回すことだけ考えていた。

雨はどんどん強くなる。
高度感も増してきて、下をのぞけば有り得ない高さ。
スケールはさすがにデカい。

一切のトレーニングをせずに出走したヘタレの脚はすぐに止まる。
無理しても仕方がない。
時間に合わせて補給を取りつつ、できる限りのことをする。
気温がさほど低くないのが幸いだったと思う。

やっとのことで下りに入り、速度を出す。
Rizeは下りには強いバイク。
速度を上げても破綻せず、とても安定感があった。
バイクのあらゆる点を頭に入れて、ギアをアウターにかけてコギを入れる。
久しくDHコースには入っていないけど、あの感覚が蘇る。
途中、視線が定まらなくなるのを感じたので、バイク任せでなく、体を使うことを心がける。
普段はポヨンポヨンでかったるいLeftyMaxも、この時には素晴らしく仕事をしてくれた。

一度スタート地点に舞い戻る。
この時点で5時間は厳しいかもしれないと思った。
どうも42kmの優勝者はこの時すでにゴールしていたようなので、凄いものだね!

ここでリタイアしようかと迷うまま、バイクは2ndループに向かっていく。

自己責任って何だろう??

ずっとそんなことを考えていた。
結局、迷いはゴールまで消えなかった。
この迷い、帰宅した今でも消えていない。
それほど酷い天候だった。

2ndの登りはさらに厳しかった。
キツい勾配、ますます増える降雨量。
冷静になるまでもなく、山全体が牙を剥き始めている。
さっき落ちたような落石、斜面から噴き出す泥水。
道は完全に川。
この写真は100kmに出たイシムさんが撮ったもの。
ほとんど全部、こんな調子だったよ。

 

土の部分を走ると粘っこくて走れない。
水が流れているところを踏んだ方がマシだった。

 

CPを過ぎると、状況はさらに悪化。
路面は踏み踏み状態で全く転がらない。
下りでも勝手にブレーキがかかるほど。
そして道幅一杯に広がる巨大な池。
路面はまだいいんだ。
とにかく流れる水量がハンパじゃなかった。

 

よく天気予報で「地盤が緩む」っていうでしょ?
ホントに緩んでたんだと思うよね。
崖崩れは今にも起きそうで、生きた心地がしない。
正直なところ、この状況で開催した主催者の見識を疑っていた。
だったら出走するなよと自分で突っ込み返し(笑。

 

川を渡るポイントに来ると、物凄い濁流。
これはGENさんが撮った写真。

この濁流の上を、土管に土を被せただけの橋で渡るのだよ。
もういつ決壊してもおかしくないほどで、レース中の精神状態でなければ絶対渡ろうとは思わなかっただろうね。
実際、CPを過ぎたこの領域は、我々のゴール後にオミットされた。

ここで100kmのトップに遭遇。
トップ争いしていたようで、さすがに見まがう速度で走り抜けていく。
マシュン選手は八幡浜でもお見かけしたけど、やはり全然違うわ(笑。

この先は100kmの上位選手に抜かれまくる。
王滝は林道レースだから、下りの技術以外はほとんど基礎的なフィジカルの勝負みたいだね。
とにかく踏んでいく脚が全然違う。

42kmを過ぎ、そろそろゴールしても良いはずなのに、道は一向に下っていかない。
周囲に誰もいないことを確認して「ふざけんな」と叫ぶ空しさ(笑。
この距離表記と実際のゴール地点の差異は考え物だな。
数キロ単位で違うと心が折れる人も出るから、事故起きるよ。

水平区間すら踏み踏みで、路面に重さを感じ始めた。
オレの限界が近い。
また下りに入る。
どうせすぐ登らされるんだろと信用せずに下る。
本格的に下り始めた。
アウターにかけて、ときどき飛んで、とにかくぶっ飛ばす。
水溜り近くにいたライダーの脇でデカい水しぶきを上げてしまったのは反省。
ただ、そうでもしないと途中で落水するような大きさの池だった。
そして小さなゴールが見えた。
テントではGENさん、たまあみさん、orimaさん、そしてオレのすぐ後にゴールしたMotoさん。

これもGENさんのカメラで撮った写真。

見てくれ、この雨量を。

マナブさんがまだ来ない。
朝の時点で体調悪そうだったので、もしかしたらリタイアしたかと思い、会場に向かう。
会場前の王滝川、水量が物凄いことになっていた。
しかし、考えてみれば会場に来ても仕方がない。
ここでorimaさんと共に宿に向かう。
もう、冷静な判断が何もできない状態だったね(笑。
マナブさんが来ないと風呂に入れないし、宿の中に居場所もないので、玄関前の小屋で一人雨宿り。
いやいや、この時はホントに寒かった(笑。

そこへDNSを決め込んで蕎麦食いに行ってたごっち女史にバッタリ。
マナブさんから無事にゴールしたという連絡があったらしい。
マナブさんを待つ間、レースは第3CP(42kmで唯一のCPでもある)で足切りと聞く。
どうも崩落が起きたらしく、そら見たことかと思った。
旅館にいるよと返事を返してもらい、マナブさんは満面の笑みで帰還。
やっと風呂にありついた。

風呂から上がって帰る準備をしていると、100kmのイシムさんが戻ってきた。
第3CPでやはり切られたとのこと。
とにかく無事で本当に良かった。

帰路も長いので、風呂に入るイシムさんを待たずに出発。
中央道は土砂降りで、前もまともに見えない。
結論から言えば、意味あるMTB経験になったと思っている。
オレたちは無事だったから笑い話にもできる。
けれども、こういうMTB経験は本当に必要だったのかと、今でも考えている。
八代さんが昔書いた本にある「自己責任」という言葉。
牙を剥き始める山に対して、オレはそれができなかったように思う。
主催者は助けちゃくれないし、安全を保証することもできないからね。
今回の王滝は、DNSが一番適切な判断だったかもしれないね。