ラストラン、GP Mistral 2014-2015 最終戦

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2015年2月15日。
埼玉県比企郡吉見町、吉見総合運動公園。
北海道の十勝地方から出てきた職業自転車選手は、この場所でその選手活動を終えることと相成った。

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オレ自身、北海道には小学5年生の頃に行ったきり。
鶴居村(つるいむら)の上幌呂(かみほろろ)という場所で林間学校みたいなキャンプ活動があって、そこに参加したのが最初で最後。
お台場なる言葉なんか知る人も少なかった東京港の有明埠頭から、今はなき近海郵船フェリーで行ったんだ。
親元から2週間も遠い土地に離れるなんて初めてだったから、東京港に帰って出迎えてくれた母親の笑顔は今でも覚えています。

小学5年生の夏休みだったから、時は1982年の7~8月頃。
その3ヶ月後、かの地で生まれた自転車選手がこの人、山本和弘。
今日で現役選手としての活動を停止、つまり引退するということに。
ああアムロ、刻(とき)が見える・・・(笑

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時の経つのは本当に早い。
掘り起こせばそれなりの出来事がたくさんあるのだけども、もうそんなに時間が過ぎたのか、という思いを抱くことは多い。
40を越えた頃からは、さらにそれが加速していると感じる。
生前の祖母が90才の頃、「あっという間に90になったよ」と言っていたけれども、さもありなん。

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カズ選手の子供時分の話は色々な媒体で報じられているし、ご本人からも聞いたことがある。
トライアルをやっていた友達のお兄ちゃんに憧れたこと、最初に欲しかった自転車が実はSCOTTだったこととかね。
誰しも抱く憧れを糧にその道に入ったという意味では、カズ選手も例外じゃない。
今ではすっかり子供の憧れに。

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最後の相棒はシクロクロス。
キャノンデールのSuperX Discという最新バイク。
日本国内では売られていないバージョンで、そのへんはワークス選手ならではというところ。

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MTBとは違うドロップハンドル。
MTB小僧はロード選手を経て、その中間のシクロクロスバイクを最後に乗ることになった。

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デビュー以来、色々なジャージを着た。
その中では間違いなく最も華やかなジャージ。

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この日のレースは、アルファベットの略称が並ぶ公式戦ではない。
そういう意味では、選手権がかかっているような緊張はないと思っていたのだけどね。

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意外と、スタート前の表情は色々な思いが交錯しているように見える。
最後の選手活動、という思いはやはり大きいのかもしれないね。

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そしてレースはスタートする。

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スタートしてすぐ、覇気を見せたのが重田選手( TeamCUORE / 順天堂大学)。
他の強豪選手の参加が少ないこの日、やるなら今だ!というところでしょうか。

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聞けば、まだ大学生なのだとか。
とても若い、これからの活躍が期待される選手の一人。

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カズ選手は10年を越えるキャリアの職業選手、もちろん負けるわけにはいかない。

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昨季も強かったけど、今季はさらに絶好調であったカズ選手。
重田選手はそれを従えている状況、チームの皆さんもさぞ湧いたことでしょう。

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レースをしている時のカズ選手は、我々と遊んでくれる時のニコニコ顔はしていない。
どんなに機材が進化しても、レースはやっぱり人対人。
相手がどう出るか、揺さぶりかけたり心を折ってみたりと、色々な心理戦を仕掛けながらレースをするらしい。
そう思って見ると、この写真は非常に不気味な写真にも見えてくる(笑。

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重田選手は果敢に前を引く。
2位以下の姿はもう見えてこないくらい、先頭の2人が速い。

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この時点で、「やれるだけやってやる!」という重田選手の思いは皆が感じていたはず。
思いの強い選手は、誰が見ても判る位、走り姿にそれが現れるからね。

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カズ選手が前に出る。

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様子を伺うカズ選手。
我々素人と走ってくれる時のように、「大丈夫ですかー?」という類の振り返りではない。
探りを入れられるような眼差しで見られたら、オレならきっと怖くなるw

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吉見のコースは平坦ではあるけれど、畦道の上り下りなどのミスを誘うセクションはそこら中にある。
こういう小技セクションが、じわじわと選手の体力と集中力を奪っていく。

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最近のカズ選手の走りっぷりを見ていると、とにかく加速感が凄まじい。
スピードが面白いように伸びていき、あっという間に後続を引き離すような感じ。
それでも離れない重田選手、相当しぶとく食らい付いている。

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もはや完全にマッチレース。
こういう時、MTB時代に斉藤亮選手とやり合っていたことを思い出す。

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エモーショナルな思いを爆発させて走る亮選手を相手に、互いに意地をぶつけ合う。
選手というのは、そんなことをするうちにどんどんスイッチ入っていくのだろうね。

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プロ選手の仕事は、レースに勝つことだけじゃないという。

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後進の若い選手の壁となるのも大事だし、我々のようなオッサン達へのファンサービスも必要。
特にカズ選手のようなワークス選手の場合、後者の仕事も比重は小さくない。

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オレなんかは遊んでもらっているだけだから気楽なもの。
後進選手として抗っている重田選手は、この背中に何を感じたのだろう?

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重田選手が前を引く。

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カズ選手が前に出る。
前後関係はコロコロ変わる。

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レースの折り返しを迎えた頃、カズ選手の独走が始まった。

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後で聞いたら、やっぱり色々と仕掛けていたそうです。
プロ選手って怖いなー(^^;

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そんなカズ選手のショーも終わりとなる。
プロ選手としてのコーナリングもあと数回で終わり、という場面。

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そしてゴール、優勝であります。

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オレはカズ選手の若い頃はネットでしか見ていない。
出会った時はMTBのJ1で初優勝を決めた後で、トップ選手としての存在感は既に大きいものだったよね。

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そんなオレですら、この姿を見ていると思うことがたくさんある。
2桁ゼッケンを付けていた駆け出し時代から見ている方々にとっては、なおさら大きな思いが湧くのでしょう。

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果敢に攻めた重田兼吾選手は2位でゴール。

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カズ選手からも労いを掛けられる。
見事な走りっぷりを見せられて、我々としても重田選手の存在は大いに印象付けられました。

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この表情、やはり充実したレースになったということなのでしょうね(^^)

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プロ選手としてはビックリするくらい我々に構ってくれるカズ選手ではあります。
でも、自分で走ろうとか、レースに出てみようと思った時に実感するわけですよ。
「遠いな~。雲上人だなー。」
とね。

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カズ選手と一緒に争う、なんてのはオレには絶対マネのできない体験。
そういう場で走っている方々が、時々羨ましく思えます。

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だってねえ、一緒に争うこと以上にその選手を味わう方法ってないでしょう?
プロ選手は食べ物じゃありませんが、どうせならしゃぶり尽くしたいじゃないですか(^^;

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そして、若き日のカズ選手に大きな影響を与えた重要人物からの祝辞。
カズ選手が頭下げる姿は初めて見たなー(笑

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北海道時代から、カズ選手に勝ったことがないまま来ているとか。
選手を引退して弱った所を狙っている旨のコメントに、一同大笑い(笑

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子供たちと記念撮影。
とにかく子供に人気のある選手でした。

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今後は、スポーツバイクの普及活動に関わるとのこと。
具体的なことは判りませんが、これまで以上に我々の前に姿を見せますよ、と言っていました。
しかし記念撮影したがる人がこれだけいるのだからね、仕事になるのかな?(笑

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そんなこんなで、プロの自転車レーサーである山本和弘選手のキャリアは一つの区切りとなった。
この先、このブログがどうなるのか色々心配されるのですが、オレ自身も判りませんw

とにかく、一つの時代が終わったんだ。
彼の写真を撮る機会はまだあるだろうけど、プロ選手としての姿はもう撮れない。
会場を去る時にも既に喪失感は感じていましたが、すぐに日常の慌しさにかき消されるわけで。
やめちゃったなー、つまんねーなーという無責任な寂しさは、これからジワジワと大きくなっていくのかもね。

とにかく、12年間お疲れ様。
また何処かで会える日を・・・

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2014-2015 GP Mistral 最終戦とりあえず

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久しぶりにGPミストラルに足を運んできました。
先週のお台場、シクロクロス東京で公式戦から退いたカズ選手でありますが、今回のGP Mistralは最後の選手活動。
賑やかにお祝いされながらのエンディングとなりました。

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レースの方は、若手選手の覇気ある挑戦を受けて見応えある展開に。
このレースとカズ選手の縁を知り、しみじみとした思いを覚えずにいられない、という感じです。

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とても朝早かったので、細かいことはまた後日・・・(^^;

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東京砂漠の涙雨、シクロクロス東京2015 2日目

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シクロクロス東京、今年は2日間とも通ったのですけどね。
2日目は雨でしたねえ。

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自転車レースばかり撮っていると、カメラが雨に濡れることも少なくはない。
もう何回目の雨か忘れちゃいましたが、何度やっても辛いものです。
ボディに水滴が付いては「ギャー」とおののき、レンズに水滴が付くと倒れそうになるw

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職業カメラマンは何回か仕事すれば元が取れる、という発想になるそうですが、単なる趣味人であるオレにとっては、やっぱりカメラは壊したくないですよ。
それでなくても、今回はカズ選手の最後の公式戦という位置付けになったわけでね。

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色々な思いが交錯する状況ではありましたが、そもそもオレにカメラ買わせたのはカズ君なのだと思えば、彼の引退でオレのカメラが壊れたって仕方あんめえと開き直ることはできた。
ただ、レースが終わるまでは持ってくれないと困るよ!という心境でエリートレースを待っていたわけです。

「弱虫ペダル」という漫画の存在を知ったのは、そんなに前のことじゃない。
そもそも自転車が漫画の題材になることは殆どなくて、あの「シャカリキ!」くらいしか知らなかった。
以降も色々あったようですが、アニメになるとさすがに普通じゃないと思うよね。
そのせいもあって、会場には一昔前なら考えられないような人たちがかなりいました。

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キッカケが自分とは違えども、自転車に入れ込む入口が増えたことはいいことだと思っています。
誰もが最初に嗜み、そして大人になるまでに多くの人が離れるであろう「自転車」という乗り物。
そこに再び興味を抱くということは、子供時代のそれとは全く異なる「思い入れ」があるはず。
たらたらと乗り続けてきた趣味人としては、それ自体が単純に嬉しいことではあります。
だからキャノンデールのブースもこうなる。

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キャノンデールがブースを出すのは第一回以来のこと。
毎年海を越えてきてくれるスーパースターのティム・ジョンソンと、引退を宣言したカズ選手のサイン会が開催されておりました。

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弱虫ペダルなチームの選手ではあれ、劇中にシクロクロスは出てこない。
そのギャップは果たして受け入れられるんだろうかと思うこともあったけど、杞憂でしたね。
カズ選手は大人気でありました。
人懐っこいキャラクターは、確かにアニメの明るいポップなイメージに合っていると思えるし、所謂アイドル的な位置付けにもフィットする気はする。
MTB晩年の黒づくめイメージが強いので、このポップなジャージを見たときはのけぞったものですが、今ではすっかりシグネイチャーとして認知されているし、カッコいいと素直に思えるようになった。
この半年足らずでそこまで思わせるのもまた、選手の力ではありますね。

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雨が降り出したのは、昼頃だったかな?
落ち始めた雨を見て、エリートのレースはどうなってしまうのか、そもそもオイラは大丈夫なのかと不安になる。

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走る準備を済ませ、試走に出るカズ選手。
これが最後の公式戦。
自分で放った言葉の重さを、少しづつ実感し始めているようにも見えた。

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コースインすると、歓声が沸きあがる。
それに応えるカズ選手の背中。

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弱虫ペダルならば、このへんで過去を振り返るのが恒例なのでそれに倣おうw

オレが山本和弘という選手の存在を知ったのは、2006か2007年頃のこと。
雑誌ではなく、ご本人のWEBサイトが引っかかって知ったわけ。
当時のオレは、既に自他共に認めるキャノンデールバカだったけれども、自転車への盛り上がる衝動はとうに過ぎ去っていたこともあって、レースには完璧に興味を失っていた。
90年代の世界チャンプは覚えてても、2000年代のチャンプなんかアブサロン以外覚えていないからねw
当然、カズ選手もこれまで何人もいたキャノンデールの選手の一人だったよ。
とはいえ、
今のキャノンデールの選手はずいぶん爽やかだなー
と思ったことはよく覚えてる。
ホレ、キャノンデールの選手はゴツいイメージの選手も多かったからw


Photo:Yamamoto Kazuhiro.com(2006)

大好きだったボルボチームがなくなり、シーメンス・キャノンデールとなる。
日本では同じ意匠のジャージでマキシス・キャノンデールとなり、そこにカズ選手がいた。
マキシスは2001年頃に急激に存在感を増した新興のタイヤメーカーというイメージも手伝って、印象に強く残ったね。
何せ顔はツルツル、表情はキラキラ、骨太さの対極だったしね(^^;


Photo :Yamamoto Kazuhiro.com(2007)

若き日のオレにとって、プロ選手というものは非常に遠い存在。
ネット社会の今を生きていると時々信じられないけれど、有名選手なんか近付けたものではなかったよ。
雑誌の写真でしか知らない存在が目の前で動いている!うおー喋ってるよ!という世界。
だから、知った頃のカズ選手も遠い遠い存在。
そんなものだと思っていたし、それでつまんねーと思うこともなかった。
それが当たり前だったのだし、オレの自転車趣味には全く関係ないと思っていたし。

だから、今でこそこんなブログでカズ選手を肴にしているけれども、自分が全部知っているなんてとても思えない。
本当に知っているのは、無名の駆け出しだった頃から応援していた方々であると、いつも思うのです。

そんな若きツルツルのカズ選手も、今では多くの後輩に
カズさん!
と敬われるシニアな選手に。
アメリカのスーパースターともケタケタと話ができる度量も備えたトップ選手と相成った。
そして、国内外も含め、これほど長く一つのブランドに染まった選手も珍しい。

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デビュー以来、カズ選手を支え続けたキャノンデールのブースにはサインボード。
ファンの寄せ書きがどんどん集っておりました。

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レースは雨。
思えばMTB引退の時も雨で、ヌタヌタレースになった。
あの時にびしょ濡れになったカメラ、今日も担ぎ出したんだよ。

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レースはいきなりスタート後になる。
あの状況で人垣に分け入ることはさすがに無理でした(^^;

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スタート直後にある砂浜地帯。
今年はコーナーが大量に増設されて、勢いで乗れる仕様ではなかった。
ハンドルをコジった瞬間に停止せざるを得ないから、密集状況では多くの選手が押していた。
カズ選手も例外ではない。

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1周目の直線砂浜セクション。
この時点でのオーダーは、1位が砂浜王子(ザック・マクドナルド)、2位はベン・ベルデン、3位に竹之内悠。

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カズ選手は4位。

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竹之内選手は4連覇中の全日本チャンピオン。
9連覇の帝王辻浦選手を負かして以来、負け知らず。
元々はMTB選手であり、デカいジャンプなんかも器用にこなす選手。
全日本でのウォッシュボード区間では見事なプッシュプルを披露していたね。

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全日本で苦虫噛み潰したカズ選手は、それだけに負けたくないところ。
同じ職業選手として最後の対決でもあるわけで、相当に意識していたのでは?と勝手に思う私43才。

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2周目のフライオーバー区間。
1位のザック・マクドナルドは、先日の全米選手権で3位に入った男。
まだ大学生らしいけれども、あの砂浜爆走テクニックは今年も健在。
全く危なげなし。

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2位のベン・ベルデンは、第1回大会の優勝者。
背も高いし、足に見えるタトゥーがド迫力であります。

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3位は竹之内選手で・・・

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4位にカズ選手。
背後にはアメリカンシクロクロスのスーパースター、ティム兄さんが迫り来る。

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この時点で、砂浜王子はほぼ完全なアドバンテージを構築。
ちょっとこれは手が付けられないという感じ。

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こうなると、3位と4位の日本人トップ対決に興味が写る。
竹之内選手は普段は日本にいないから、この対決はあまり見られるもんじゃない。

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カズ選手の背後にティム兄さんが迫る。
キャノンデールライダー同士の争いは珍しい。
撮れて嬉しかったオレがいたことは誰にも知られちゃいけない。

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お台場の砂浜は長いし深い。
雨が降って締まっているかと思えど、深いものはやはり深い。

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ここまでに、カズ選手は竹之内選手をかわして3位に浮上。
とはいえ、竹之内選手もティム兄さんもすぐ後。

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苦しい時にこそ本音が見える。
3選手のスタイルは見事にバラバラでありますね。
このへんもまた、シクロクロスというカテゴリーの面白い所ではあります。

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竹之内選手をかわしたカズ選手、逃げ切ることができるかな・・・?

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竹之内選手は、普段は日本にいない。
MTBの幸平選手同様に、海外選手のようなオーラを放っていたね。
故障を抱えているそうだけども、ダメなら始めから出走しないはず・・・。

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ティム兄さんは少し遅れつつあった。
それでもこの選手が東京に来ることで、日本のシーンがどれほど活性化したことか。
そのへんはやはりスーパースター。

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MCの煽りもあって、カズvs悠の図式ができつつある。
ガチンコバトルは観客大喜び、ピットはハラハラ・・・

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ここは土のシングルトラックから砂浜にドロップインして最初のコーナー。

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第1回大会に出るとき、カズ選手は砂浜に不安を感じていた。
試走の時にも、結構大変そうに走っていたね。

あれから3年経って、ご覧の通り。
ロード転向のときもそうだったけれども、完全に順応していた。
このへんもプロ選手として生き抜いてきた原動力の一つなのかもしれないね。

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竹之内選手はすぐ後ろにいる。

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コース自体の重さもさることながら、カズ選手にとっては力が抜けない状況が続く。

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アメリカのシクロクロスシーンは、ヨーロッパのそれとはだいぶ違って見える。
もちろん、トップ選手は欧州を夢見るのだけども、アメリカのそれはどこか楽しげに見えるんだよね。

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MTBがアメリカのものだった時代、「アメリカ」という響きはやっぱり特別でありました。
埃っぽいマンモスマウンテン、有名選手の展示会だったNORBA戦。
どれもひたすら楽しいMTB世界の象徴でもあったわけでね。
シクロクロスを見ていても、遊びの天才アメリカ人という感じはどこかに漂う。
その象徴であろうティム・ジョンソンを見ていると、やっぱりやっぱりカッコイイ!と思っちゃうんだよね。

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ゲート通過後の砂浜セクション。
コーナーが増強されて嫌でも減速させられるように仕様変更されたけど、砂浜王子を自転車から降ろすことに成功したね。

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ガイジンパワーを地で行くようなベン・ベルデンは変わらず2位。

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後方に目をやる。
タイムは計っていないけど、カズ悠対決がすぐそこまで迫っていた。

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さて、どちらが先に現れるか?

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先に現れたのはカズ選手。
息遣いが聞こえるほど後に付くのは竹之内選手。

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故障抱えてもこのパフォーマンスの竹ノ内選手、さすがに根性入ってる。
とはいえ、カズ選手も引退レースという触れ込みで走っているわけだ。
うーむ、こりゃあまだ判らんね・・・。

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そして次周回。
先に現れたのはなんと竹之内選手。
抜かれて抜き返した!

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抜き返されたカズ選手、表情はヤル気満々。

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こういう時、選手は何を考えるのだろうね?
方や引退レース、方や全日本チャンプ。

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お互いに譲れない思いがあって、それを載せて競り合っているわけで。
このへんはレースをしないオレには一生判らないのかもしれない。

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林間に設置されたシケイン。

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そのアプローチはヌルヌルの泥。
硬い地盤に溶かしたチョコレートみたいな泥が乗っている。
しかも下り路面でカーブがあるので、ちょっと間違えたらステンと滑る。

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MTBのトップ選手だったカズ選手、ここでコケたりはしないものの・・・

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この先にあるのは引っ掛けたら痛そうなシケイン・・・

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大部分の選手は降りていたけど、カズ選手は乗ったまま進行。
しかも、バトル中だ。

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そして乗ったままクリア。
これを見てやはりプロ選手は凄いなあと思ったね。
この状況でこんなリスキーなことをやれるなんて、余程の自信と裏付けがないとやれないもんね。

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ゴールを待ち構えるCOGの方々。
キャノンデールの計らいで、ブース裏の空間を開放してくれていました。

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そして、カズ選手はこの勢いで竹之内選手を抜き返して3位でゴール。
写真はありませんよ。
最後だから体ねじ込もうかと覚悟していたけど、それすらも無理でしたw

で、ゴール直後のカズ選手。
終わったーという感じでゴールしたんだけども、果たして・・・?

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何せ12年もの間、レース活動していたんだからねえ・・・。
いいこともあれば、悪いこともあったはず。

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大変な人垣に囲まれて、オレも潰されそうでありました。
最後のレースでバトルもできて、自身初のシクロクロス東京表彰台!

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若き日に自転車選手を志して、時には引退する時のことも考えたと思うんだよね。
それが富士見のようなMTBでお馴染みの場所であることは想像していたかもしれない。
でも、さすがに東京ど真ん中のお台場だとは思わなかったと思うんだよ。

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それくらい、カズ選手が現役だった時代はシーンの変化も大きかったと思う。
MTBブームが終焉に近付いた頃にデビューして、自転車人口が増えた時代に現役を退く。

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ただの趣味人であるオレですら変化を実感するのだから、カズ選手は尚更感じているんじゃないかと思います。

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同時に、カズ選手自身が一つの選手の在り方を示したようにも思える。
昔はエキセントリックさが売りのキャノンデールでしたが、そこに身を置いた非常に良い子。
それがカズ選手であって、ゆえに個性として光ったのかもしれない。

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JCXシリーズチャンピオンを決めた表彰。
シーズン開始当初に掲げた目標をほぼ完全に達成して、お祝い尽くしの週末と相成りました。

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そして、引退セレモニー。
奥様からの花束贈呈、奥さんしくしく、カズ君にこにこ(^^)
いやいや、若い夫婦で大変な思いをして辿りついたゴールだからね。
きっとこの先も節目を乗り越えていくのでしょう。

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今後は何をするの?という問いかけに対し、
自転車が大好きだから、スポーツバイクをより広く親しんでもらえるような活動をします!
と。
ああ、それはカズ選手ならではのポジションかもしれない。
きっと会場にいた誰もがそう思ったんじゃないのかな?

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レース会場で人に会うと、このブログを見ていると言われることも多いんです。
それは間違いなくカズ選手のせいであって、オイラの力ではないのだけどね(^^;

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もともとはキャノンデールバカがバカであるために始めたブログなのでね、今後も変わらずやりますよ。
「カズ選手」という呼び方はしなくても、カズ君が登場することもあるだろうしね。

何はともあれ、一つの時代が終ったなあという気分で、祭りの後のお台場を眺めていたわけであります。
お疲れ様、カズ君(^^)

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シクロクロス東京2015 第2日とりあえず

4回目を迎えたシクロクロス東京2015。
2日目はメインイベントとなるエリート選手のレースでありました。
男子優勝は昨年の覇者ザック・マクドナルド。
2位は第1回大会の覇者であるベン・ベルデン。
そして3位は、このレースでの引退を公表していたカズ選手でありました。

カズ選手、全日本チャンプ竹之内選手との競り合いを制しての表彰台であります。
この写真はちょうど両雄がカチカチやっていた時のもの。
東京砂漠の砂深さを感じていただけるでしょうかね・・・?

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2012年のMTB引退の時も雨レースでしたが、今日も本降りの雨レースに。
機材的にも精神的にも辛い状況ではありましたが、そもそもオレに一眼レフを買わせたのはこの選手なのであります。
ここでカメラ壊れてもいいやと開き直り、結局ズブ濡れ撮影に。
まだ整理中ですが、果たして写し取れたのでしょうかね・・・?

シクロクロス東京2015 第1日目

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2日間に渡って行われるシクロクロス東京。
2日目となる明日は人が凄そうなので、様子を探りに午後から行ってきましたよ(^^)
今日は写真云々とか考えずに、場に浸りに行った感じ。

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会場に着いて、このタイ料理の屋台で腹ごしらえ。
丼メニューが色々あったけど、よくわからないので3種類の具を載せられる3品ぶっかけ丼をチョイス。
これがなかなか旨かった。
カオマンガイというのが一番おいしかった(^^)

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懐かしい映画、「メッセンジャー」が映写されておりましたよ。
1999年頃だと思うけど、当時この映画は話題になったねえ。
現在のように自転車が流行するずっと前だし、主演はSMAPだしさ。
しかも永遠の若大将、加山雄三も客演。
自転車は日の当たらない趣味であると皆が思っていたんだから、やはり嬉しかったよね。

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今回のビール屋台は、コース中間地点の砂浜上にありました。
各社のブースやコース位置との関係がよく考えられた動線で、移動しやすかったですね。

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コースぐるぐるしながら4杯も飲んでしまった(^^;
久しぶりに会える方々もいるし、やはりご機嫌な状態でお会いしたいという気遣い・・・?w

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弱虫ペダルの作者、渡辺航さんのチャリティサイン会があるようです。
サイン会自体は昼頃みたいだけど、整理券が必要。
その件はラジオ体操の時間帯に配布されるらしい。

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弱虫ペダルは録画してまとめて見ているのだけど、やっぱ面白い。
ビール飲みながら観るのが楽しみなので、ずっと続いて欲しいのだけども。

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第1回に比べたら、数倍の規模となったメーカーブース。
今年は久々にキャノンデールがブース出しているので寄ってみた。

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明日のレースで公式戦引退となるカズ選手は、明日に備えて会場には来ていない。
ブースには寄せ書きボードがスタンバイされていたので、オイラも書いてきましたよ(^^)

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無料配布が発表されていたポストカードの実物。
カズ選手は過去の軌跡の組写真、ティム・ジョンソンは日本語で。
ティムのは裏面も面白いのですが、それはここでは内緒にしておきます。

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C2で優勝した竹内遼選手。
CX全日本チャンプであり、また世界選手権帰りホヤホヤという状況もあって、異次元のスピードで走り抜けておりました。

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明日のレースに備えて、弱虫ペダルチームの中原選手とも会えたよ。

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ニコニコしつつ眺めているのは弱虫ペダルの単行本ですが、あえてモザイク。
出たばかりの38巻の巻末を見れば、その意味が判ると思います。
オイラも帰りに買っちゃったw

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東京のお台場で引退レースを走るとは、若い頃のご本人も思っていなかったと思うんだ。
明日はどういうレースになるのか、今から楽しみ過ぎて寝坊しそうな感じです。
早く寝ないとねー(^^)

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今週末のカズ選手、シクロクロス東京2015

シクロクロス世界選手権も終わりましたねー。
カテゴリを問わず、世界選手権はシーズンの終わりを告げるものでもあったりします。
つまり、2014-2015のシクロクロスシーズンもあっという間に終盤。
近年の日本の場合、シクロクロス東京がシンボルのようにも思えます。

そして今回のシクロクロス東京。
コースが無茶だとか、あのベン・ベルデンが帰ってくるとか、雪降らないでーとか、色々と聞こえてきます。
それだけ話題が尽きないレースイベントってことだと思いますが、当ブログ的にはやはり、カズこと山本和弘選手の引退レースだよ、という点に尽きますね。

持ち前の人懐こさと、常人離れしたライディングを併せ持つことでファンが多いカズ選手。
引退=自転車乗らない
というわけではないだろうけれど、職業選手としての活動はこのレースが最後であると。
どんな選手にもいつかはやってくる時が、カズ選手にもやってきたということ。

MTB時代にしろロード時代にしろ、オフシーズンに取り組んでいたのがシクロクロス。
U23時代に全日本チャンプも取っているのだからこちらでも強いのだけども、ロードを始めてからの無双っぷりは強烈でしたね。
持ち前のテクニックにスタミナが結び付き、そのリソースを経験値で制御して勝ちまくっていたわけで。
昨シーズンも強烈ではあったけど、チームという環境が整っった今シーズンはさらに強烈な印象を残していたわけであります。
その結果が10年ぶりの世界選手権出場であり、このミラクルな写真ですよ。

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Photo :Cyclocross Magazine

CX Magazineって、MTBで言えばMountain Bike Actionみたいなもの。
8枚しかない組写真の1枚にカズ選手の姿がある。
50位スタートから38位フィニッシュに至る順位の変位量が目立ったのだろうか?
MTB時代のUCIレースでも、こんなレースをすることが多かった。
当時、スタートは格闘技なんですと言っていたけれども、その体験が生きたのかもしれないね。
自分の走りができたとのコメントは、やはり何よりだったね(^^)

そんな思いを抱きつつ、今週末には引退レースとなるシクロクロス東京を迎える。
今年で4回目の出走だね。


*
2012年の第1回の頃は、MTB選手だったね。
ロンドン五輪に向けてUCIレースを走りまくっていた頃。

正月恒例のタイ合宿から帰国した直後の出走だったから、真冬なのに日焼けしていた。

ステアケースなセクションは全部乗ってクリア。
「おお~」
と鈴なりの観客の喝采を浴びておりました。

2013年の第2回大会では、ロード選手に転向した直後の出走。
ロードレースシーズンの開幕前に、ジャージ姿を御披露目するレースと相成った。

それもあってか、この年はレース前にこんなことを言っていた。
全部飛びますからね!
前年には控えていたバニーホップを解禁し、MTBのトップ選手らしいワイルドなライディングを御披露目しておりました。

そして3回目となった2014年。
この年も新しいジャージを御披露目するレースとなったね。
半世紀ぶりの大雪でしたが、道産子のカズ選手にとっては何ともなかったかもね。

昔に比べてシックな色合いのジャージが多い昨今だし、雪景色でもあったからね。
オレンジ一色のジャージはとにかく目立ったね。

そして、プロ選手引退という発表をして臨む4回目のシクロクロス東京。
人一倍の人懐っこさで知られる選手だけに、毎年会場ではなかなか自分の車に戻れなかったりしていた。
引退となると、さらにいろいろな人から話しかけられて大変かもしれないね(^^;

でも、ご本人はそれを待っているかもしれません。
まず、今年はキャノンデールが第1回大会以来のブースを出すようです。
そこでカズ選手のこれまでの軌跡をデザインしたポストカードを配布するそうです。

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Photo & Image :Cannondale

もう一つは、KAZUロゴのステッカー。
レース当日、カズ選手に直接会った人にこれをプレゼントするつもりだとか。
オイラは正月に会った時にもらったけど、もったいないので絶賛秘蔵中であります。
そんなこんなでこの週末、またまた賑やかになりそうで楽しみです(^^)

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今週末のカズ選手、Cyclo-Cross World Championships

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今週末はシクロクロスの世界選手権ですねー(^^)
これを書いている時点で既に大会は始まっておりますね。
年に1回しかないレースだし、勝てばマイヨ・アルカンシェルに袖を通すことができる。
一度袖を通せば、生涯に渡ってジャージの袖と襟に虹色をあしらうことが許される。
カテゴリーは色々あれど、自転車競技の世界ではやはり特別でスペシャルなレースですよ。
走る方も気合いが入るだろうね。

2月でプロ選手としての活動に終止符を打つことを発表したカズ選手。
数々の国際大会に参戦してきたわけですが、シクロクロスの世界選手権は2004年以来。
当時の自分、今の自分。
思うところは多々あろうかと思うわけです。
流れてくる情報を見ている限り、元気な様子だね。

今回の世界選手権は、チェコのTábor(タボール?ターボル?)という町で行われる。
プラハから60~70kmくらい南下したあたりにあるみたいだね。


Image :www.cyklokros.cz

日本語のガイドを見ると、自転車で走り回ったら面白そうな感じ。
オイラも欧州レースを見て自転車乗ってみたくなったクチなので、こういう風景の中でのんびり自転車に乗りたいですよ、やっぱり。


Photo :Wikipedia

主催者発表のコースマップはこれ。
ワールドカップでも使われたようだけども、川っぺりで寒そうだねw


Image :www.cyklokros.cz


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これは2013ワールドカップでのコース周回映像みたい。

芝コースのようで、ホーヘルハイデのようなヌタヌタなコースとは違ってみえる。
とはいえ、芝コースは重いからね・・・

コースは気温で凍ったり解けたりしているとカズ選手も書いていたけど、チェコの緯度は北海道の稚内より少し高いくらい。
しかも内陸の海なし国だし、寒いだろうねえ・・・
男子エリートのレースは現地時間の14:00。
天候次第というところでしょうか。

エリート男子のレースは現地時間14:00、日本時間は22:00であります。
YouTubeのUCI ChannelでもLive放映されるので、大河ドラマ見たら即効でフロに入っておかないとね(^^)

何はともあれ、プロの自転車選手として最初に臨んだ世界選手権がシクロクロスだったカズ選手。
期せずして、プロ選手として最後に臨む世界選手権もシクロクロスとなった。
もうね、悔いのないように大いに走ってきて欲しいし、その雰囲気に漬かってきて欲しいと願っています。

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