個性の祭典、岩岳Single Speed MTB Japan Open

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上の写真を見て、遠き青春の日々に思いを馳せる方はきっと岩岳世代ですね(^^)
長野県北安曇郡白馬村、駐車場から眺める岩岳の佇まいは今もあまり変わっていない。
違いと言えば、「岩岳」と書かれたサマーゲレンデがなくなったこと、ゴンドラ建屋の色が変わったくらいでしょうか。
当時よりクリアに撮れるようになったカメラの質も変わったね。

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シングルスピード(SS)のMTBレースが岩岳で開かれるよ、と聞いて、「うそ!?」と思った。
岩岳と言えば、20世紀末の日本のMTBシーンの中心地。
ここがなければ、たぶん富士見もないんじゃないか?と思えるくらいの存在感があったもんです。

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それがなくなっちゃうと聞いたのは、10年以上前のこと。
スキー場としての岩岳はなくならないけど、夏にゴンドラを動かすことができなくなったと。
世間の世知辛さを肌身で実感する年令になっていたこともあって、青春の終焉というものを強く感じた出来事でもありました。

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同時に、MTBという乗り物の社会的な意味を強く認識した出来事でもあったね。
若さに任せて「好きだ、楽しい、景色いい!」というだけで乗っていたけど、それでは世間は通らないというか。
今思えば、大人の階段登りまくり中だったとしか言えない。
こういうのはMTBに限ったことじゃなく、機材スポーツ全般に言えることだと思うけれども。

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とまあ、クドクドと遠き日々に思いを馳せずにいられない岩岳とMTB。
この記念すべき復活の日に開催されたのは、当時のチャンピオンレースではなかった。
マニアの祭典、シングルスピードMTBの選手権であります。

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レースのメイン会場は、ゴンドラから少し離れたホワイトプラザ前。

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ブースが色々出ていたけれど、最先端機材が並ぶJシリーズのそれとはだいぶ違う感じ。
個性豊かなアイテムが目に付いたね。

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名古屋の有名店、Circles。
あのへんの方々のおしゃれな雰囲気、自分には真似できないので寂しいのですけどね(笑
扱ってるアイテムはどれもこれもジロジロ眺めちゃうものが多いです。

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Vassagoはブースもさることながら、自転車がたくさんいました。
シクロクロスでのIFあたりの存在感に近いかもしれないね。

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MTBではあるけれど、どちらかと言えばシクロクロス方面でよく見かける感じ。
トップレーサーを頂点とする方向とは違う方に向いたベクトルで、自転車そのものを楽しんでしまう感じ。
個性強い品々は見ていて飽きませんね(^^)

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シングルスピードのレースなので、集まる自転車も個性的なのが多い。
リアルに古いもの、最新のもの、新しけれど古い香りを放つもの。
Jシリーズにもいそうな機材といえば、Ninerくらいだっただろうか?

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こちらは1996~97年頃のキャノンデール。
一目見て年代が判る自分が大好きだなw
キャノンデールバカのブログとしては、嬉しい出会いでありました。

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今見ても太くてヌメヌメで確たる個性を放つフレームですが、駆動系がSS化されてシンプルになると、それが一層強調されて見えたよ。
古くて新しいアイテムの一つであるスキンサイドのタイヤはパナレーサーの現行品。
シルバーのハードウェアやスキンサイドのタイヤなど、クラシカルなパーツとエキセントリックなフレームが放つこの佇まい。
これぞ往年のキャノンデールのカッコ良さですよ。

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こちらはJシリーズ参戦中の布袋田選手のバイク。
メンテナンスしているのはお久しぶりの延澤さんではないですか。
お会いするのは2年前のスノーハープ以来かな・・・?

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右のスペシャライズドはSSではないけれど、何ともいい雰囲気。
パーツ変えつつ乗り込んできた愛車感、こういう佇まいは大好きですね。

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こちらは懐かしいRSタイチのサスペンションフォーク。
93年頃のもので、あのショーワ製。
当時、オレをMTBに引きずり込んだ悪友が使っていたけれど、お目にかかるのはそれ以来。

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今回はね、レース開始時間まで岩岳の頂上で山を眺めていたのですよ。
ちょうど白馬が三段紅葉の時期でもあったので、紅葉を堪能しておりました(笑

なので、コースを全く歩いていないから、メイン会場周辺でしか撮ってない。
ネット上に色々出てくるだろうから、オレが撮るまでもないしね(笑

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個人的には、岩岳をMTBが走り回るのを眺めるだけで胸一杯。
躍起になってファインダーのぞいてると場の空気と別の世界に入ってしまったりするし、それじゃ何か悲しいし。
往年の岩岳とは違い、普通の格好をして走る人がほとんどいないのも面白かったし(笑

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持久系競技でこの格好も、普通に見えるくらい。
往年の岩岳は、こういうカッコのライダーがほとんどだったね。

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撮らないと拉致されそうで思わず撮ったw

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この写真に至っては、一体何を見ているのか判らなくなったw

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女性陣も凝った仮装をしている方が目立ちました。

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こちらは男性w

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この日の白馬は最高の天気で、朝にはこんな荘厳な光景を眺めていたのですけどね。
なんというギャップでしょうかねw

レースを眺めていて、岩岳をMTBが走り回る事実への嬉しさはもちろんあったのですが、やっぱり当時とは色々違う。
当時はみんな26インチだったし、SSもまず見かけなかったし、普段見るのはダウンヒルバイクだったし。
春岩や秋岩では仮装して走る人もいただろうけど、それがメインになるわけでもなかった。

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その違いに気付いた瞬間、やはり寂しさも覚えた。
けれど、次の瞬間にこう思ったわけですよ。

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「あー、あの頃のMTB乗りは個性的なライダーが多かったな」とね。

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うまく言えないけれど、進化の過程にあった不自由な機材。
それをうまく乗りこなす姿には、人間くささが入り込む余地が今以上にあったと思うのですよ。
乗る人らしさが如実に出ていたというか。

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そんな中で、「スタイル」という言葉を本当によく見かけた。
国内外を問わず、自分らしい走り姿を重んじる価値観を持ったライダーが今よりも多かった気がする。
ジョン・トマックみたいな爽やかエリートな選手もいれば、ピストル・ピートやショーン・パーマーみたいな悪太郎もいた。
いずれにしても、みんなカッコ良かったことには違いない。
今見たら笑っちゃうほど動かないサスペンションでも、カッコいいライダーはやっぱりカッコ良かったからね。
そういう意味では、この岩岳で個性が集うSSレースというのは感慨深いものだなと素直に思えた。

もちろんこんなのはオレの勝手な憧憬であって、SSJは2014年のMTBを楽しむ今時のレース。
来年はここで世界選手権が開催されるというから、尚のこと見応えのある世界が創出されるのでしょう。
ちょっとね、これは実に楽しみな岩岳イベントだなと思うんだよね。
来年はちゃんとコースを歩いて、真面目に写真撮ってみたいなと思った今年のSSJでありました。
できれば絶景の頂上にコースを引いて欲しいのだけど、走る方は地獄かな・・・?(^^;

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SS MTB Japan Open in Hakuba Iwatake

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今年は既に2回も白馬に行ったんですよ。
7月に行った時は岩岳のゴンドラも営業してたので、10数年ぶりに乗ってもみた。
で、9月にも行ったんです。
天気も良さそうなので初秋の白馬を眺めて、佐野坂のスノーハープでJシリーズも眺めてね。

岩岳はMTBのメッカだったのは、90年代半ばから21世紀初頭まで。
MTBフィールドとして閉鎖されて以来、もう10年以上が経っている。
山頂のレストランはまだ健在だけども、裏にあったホテルは取り壊されている。
栂池方面から見ると、ご覧の通り。

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オレたちベビーブーム世代のMTB乗りにとって、岩岳は若かりし頃の思い出の場所。
白馬の日本離れした風景の中でMTBを乗り回すというのは、他のフィールドではまず体験できない。
それだけに、ああ岩岳を走りたいな、という憧憬を抱く人も多いと思うんだけどね。

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閉鎖されて以降も、何度か白馬には通っている。
街の人に聞いてみると、MTBがウジャウジャいた頃を懐かしむ人も少なくないのは意外でした。
一昨年行った、Gravity Worxのマダムもそんなことを言っていたし。

そんな折、シングルスピードMTBの全日本選手権がなんと岩岳で開かれると言う。
岩岳でMTBレースなんて閉鎖以来のこと。
しかも、来年にはなんと世界選手権が開かれるとか。
XCでもDHでもなく、SSというマニアックなカテゴリーで復活するとは、全く考えられないことでした。

コースはホワイトプラザ前を中心に、切久保旅館街とゴンドラ駅前のゲレンデを巡るようなレイアウトみたいだね。
一周回が長いみたいで、結構苦しそう。
観る方としては、コースを見渡すこともできそうなので、なかなか楽しそうでもあります。

ちょうど今の季節は、白馬が冠雪するかしないか、という時期。
台風19号が過ぎ去ったらまた一段と季節も深まるだろうし、白馬の三段紅葉も見られるかもしれない。

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Photo :白馬村

MTBが岩岳を走り回るという事実も涙ちょちょ切れモノですが、冬を迎える直前の白馬の景色も眺めたいところ。
岩岳のゴンドラも、この週末から11/2までは紅葉のために営業しているようです。
SSJ本番の日も、天気が良い事を祈るばかりでありますね。

SSJの詳しいことはこちらで(^^)

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A River runs through it.

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2013年ももうすぐ終わりですねえ。
年を重ねるたびに年月の流れが早くなり、正月らしさを実感することもなくなっていく気がするのですがね。
いつだったか、それは1年という時間の量が人生の年齢分の1になるからだと言われたことがある。
言い得て妙、でありますね。

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今年もあちこちのレース会場にお邪魔して、大いに楽しませていただきました。
選手や関係者の皆さんとの繋がりも広がって、会場行くだけで既に楽しかったりします。
今年はカズ選手に引きずられて、今まで目を向けなかった国内ロードレースにも触れる機会も得た。
MTBでは亮選手の燃え上がるような走りっぷりが続き、全日本選手権で凄まじく面白いレースが見られた。
個人的にも未踏の地であった東北に行くこともできた。
あちこち行くので忙しかったけれども、自分の中では過去最高に充実した年だったと思っています。
数年走れてなかった入笠山も走れたし(^^)

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最近、自転車趣味を始めた頃のことをよく思い出すのですよ。
意識して思い出しているわけじゃなく、ふと頭に浮かんでくる感じ。
昔のことを思い出すのは年齢もあるけど、趣味世界の変化の反動だろうなと、自分では考えていますが。

何かを始める時には、何かを求めているものだと思うのですよ。
楽しさだったり気持ちよさだったり、あるいはもっと具体的な自己実現だったり。
オレが自転車を始めた直接の理由は、自分試しで旅をしたくなったから。

自分試しがなぜ自転車だったのかといえば、当時つるんでいた友人がチャリンカーだったからだね。
ヤツの部屋にはいつも自転車雑誌があったし、それを眺めてはヒマつぶしをしていた。

そいつがホイールを組んでいたりすると、部屋の中は酷いことになる。
床一面にニップルとスポークがブチ撒かれていたからね。
帰るのが面倒くさくなると、オレもニップルの絨毯の上で寝たりしていた。
フィニッシュラインのチェーンルブの甘い匂いが立ちこめる4畳半で、平気でメシを食ったりもした。
そんなだらしない日々を過ごすうちに、ふと自分も自転車に乗りたいと思ったわけだね。
つまりは人と競争することを目的にしたわけではないので、レースをやらねば!などと思うわけがない(^^;

なので、レースは好きでも自分ではやらない。
人より速く、巧くありたいという思いを抱いたこともない。
ただ、自分の思い浮かべる世界で自転車に乗れたらそれで満足。
それは昔から変わってないし、たぶんこれからも変わらない。

でも、それだけではオレの世界観が説明できない。
競争することに興味がないだけでなく、絵に描いたようなアウトドアな風景の中で乗りたいという漠然とした思いがある。
白馬好きであることは何度か書いているけれど、そもそも何でああいう風景が好きなんだろうか?ということは、長いこと忘れていた気がする。
正確には忘れていたのではなく、20年の年月で当たり前になったからだろうね。
人生の半分の時間をそう思ってきたわけなんで、完全にアイデンティティになっている。

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自転車始めようかと思い始めた頃に、別の友人が海外通販のメールオーダーに凝っていたんだよ。
LL Beanをはじめ、Eddie Bauer、REIなどのアウトドアブランドの通販だね。
まだネットも携帯電話もない時代で、カードなんか持ってない年頃。
カタログを取り寄せて為替送金するわけ。
そいつが頼む時に声を掛けてくれたので、一緒に頼んでもらうことが多かった。

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一度買うと、次からオレ宛に直接カタログが送られてくる。
そこに載っている写真は、針葉樹に囲まれた湖にボートを浮かべている写真とか、頂上に雪を残す山々を望むログハウスとか。
アメリカやカナダのアウトドアシーンの典型的な風景ばかり。
「アウトドア」という言葉もまだ新鮮味があった時代。
林間学校、登山のイメージしか知らなかったオレには、ちょっとしたカルチャーショックだったね。

故郷の三浦も田舎だけども、カタログの中にあるそれとは世界が全然違う。
山なんかないし、あるのは堆肥香ばしい畑とか、磯の香り漂う海とかでね(笑。
当時はまだ若かったからね、「ショボいな~」などと恨めしく思っていたね(^^;

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だから、当時白馬に行ってあの風景を見た時、心の底からパラダイスだと思えたのだろうね。
もちろん、今では故郷の風景を愛すべきものと素直に思っていますけどね。

なので、今でもTimberlandなどのアウトドアなお店に行くと、ああいう雰囲気にホコホコした気分になる。
久しぶりにのぞいたら、思わず靴を買っちゃったよ(笑。

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思えば、自転車始める直前に好きだった映画は、「リバー・ランズ・スルーイット」だったんだ。
人生は色々と変わっていく、でも川は変わらずそこに流れ続ける。
フライフィッシングを触媒として、名優ロバート・レッドフォードが監督した誌的な映画でありますね。


*

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ブラッド・ピットが名を知られるようになった出世作でもありますが、この映画の世界観が大好きだった。
久しぶりにこの映画を見て、当時MTBにフライフィッシングの道具積んで山に行きたいと大真面目に憧れていたことを思い出したよ。
昔、白馬でフライじゃなくてテンカラ釣りをやったことがありますが、見事に何も釣れなかった(笑。
毛鉤が非常に難しい釣りだとは理解したけど、それでもフライを自分でコツコツ作ったりする世界には今でも憧れがあります。
我ながらベタではあるけれど、家建てるならログハウスに住みたいくらい。
まあ、こんな緩々したことを考えながら、MTBという自転車に入り込んでいったんだね。

オレの嗜好の原点が、こういった世界にあることを改めて自覚した年末。
来年はまたゆるゆると好き勝手に自転車趣味を嗜んでいくつもりです。
各所のレース会場にお邪魔することも間違いありませんが、年齢と共に少しづつ原点回帰な気分は強くなっていきますね。
自分の原点はしっかり胸に秘め、また新たな展開に出会うことを楽しみにして流されていこうと思います。
迷ったなら、また白馬の山と川に会いに行けばよろしいのですから。

年末~!

早いもので、もう12月になっちゃいましたね。
忘年会が重なるこのシーズン、仕事も年末進行ですからお互い気をつけたいものでありますね。

この週末は池袋から始まりましたよ。
行ったのは夜だったはずなのに・・・、

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( ゚д゚)ハッ!と気づいたら、朝になっておりました。
うーむ、まさに年末って感じ?
新しい出会いもあったし、いやいや楽しかったな~。

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しかしこの混沌とした街並み。
東京もアジアの都市なんだなあと感じたね。

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小径車に乗ってカメラ抱えて、こういう街並みを撮り歩くのも楽しいだろうね。
東京はビルの谷間に古いものが残ってたりする。
レース観戦以外に、自転車とカメラでやってみたいことの1つです。

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自転車に乗るのを拒否しているのでは?
と思われるほど乗らないオレですが、気が向いたので乗ってみた。

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目的はコレに試乗するためw
スペシャライズドのエンデュランスロード、ルーベであります。

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え?あんたキャノンデール以外に乗らないんじゃないの?
っていうか、自転車乗れるの?
乗れないから太ってるんじゃないの?
という反応されることも多いのだけどね(^^;

確かにオレはキャノンデール好きではあるし、長年の親しみもありますが、キャノンデール好き以前に自転車好き。
自分が良いなと思うものなら何でも好きになれますよ。
事実、今欲しいのはケルビムだったりするし、死ぬ前に欲しいのはチタンバイクだったりするし。
あまり信用されないのだけど、骨の髄まで何かを好きになれれば、逆に何でも好きになれるもの。
些細な造作から考え方の違いなんかを感じ取れて興味が湧くからかなと、自分では考えていますが。

このジャンル、トレックのドマーネやキャノンデールのシナプスのように、各社がそれぞれ特徴的な設計をしている。
どれも「ラクチンだけど速いぜ」的な乗り味なのだろうけど、方法論にこれほどの違いがあるという点が興味深い。
昔のMTBなんかまさにこんな感じで、各社それぞれに最適解を模索してアピールしていた。
その体験から思うに、こういう時期が一番面白いと思っての試乗であります。

スペシャの場合は、ZERTZ(ゼルツ)と呼ばれる緩衝材をフォークとシートステイに挟んだ構造。
「振動はここでカットしてやるぜ感」がハンパない。

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この振動吸収材、透明なので素材はウレタンかなと思ったら、ナイロン系なんだとか。
ZERTZと書いてある黒い部分はアルミ製。
ゆっくりと、しかも少し走っただけだけど、振動の伝わり方は確かに特徴的。
意図的に凸凹した場所を走ったけれど、そういう場所では消しゴムの上に乗っているような感触。
長い距離を乗るとかなり違うだろうな、ということは容易に想像できたね。
ただ、真の良さはフレームのウィップ感にあるという話も聞いたので、また機会があれば試してみたいところです。

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最近一番のヒットはコレ。
TOPEAKのヘッドルクスというヘルメットに付けるライト。
前は白LED、後ろは赤LEDが付いている。
両方点滅させると、まさに人間パトカー。
この状態で走ると、妙に気分が高揚するのでお勧めですw

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それと、ちょっと悲しいお知らせ。
キャノンデールを所有するCSGのコネチカット州ベセルの本社が引越しするそうです。
この建物、キャノンデールがモンゴメリさんのものだった頃から使われていた本社でもあった。
キャノンデール駅からそんなに離れていないようなので、いつかセットで訪れたいと思っていたのだけどね。
これも時代の変化ですねえ・・・。

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Photo :Cannondale Japan

MERIDA MIYATA CUP2013 in Shonan Village

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メリダの幟の背景にあるのは、三浦半島最高峰、大楠山(おおぐすやま)の山頂にある雨量レーダー塔。
三浦半島出身者にとっては、見ても何とも思わないほど見飽きた物体であります。

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ことMTBに限って言うなら、レースやイベントが行われる地域の皆さんがとにかく羨ましかったわけですよ。
特にオレの場合、白馬のあの風景の中で走ることを知ってしまってからは何とも寂しい思いを抱いていた。

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だってねえ、地元の山は鬱蒼と木が茂るほどに低いわけでありまして、山のカッコ良さで言えば白馬には絶対かなわない訳だから(笑
そんなくだらない思いを抱いて悶々としていた20年前のオレでした。
20年後、地元でこんなに立派な大会が開催されるなんて想像もできなかったね。

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「ミヤタカップ=伊豆」
という印象も強かったので、湘南国際村で開催されると知った時は本気でビックリした。

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しかも、ゲストは本物のワールドカップライダー。
MULTIVAN MERIDA Biking Teamのホセ・アントニオ・ヘルミダ(スペイン)であります。
三浦半島に本物のアルカンシェルが来ているという事実が、オレにとっては既に夢。

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このブログはビールと枝豆で巨人戦を見る昭和のお父さん的観点でMTBレースを眺めているので、失敬なことに「ヘルミダ父さん」などと呼んでいる。
もちろん、2010年MTB XC世界チャンピオン、2013年世界戦3位、オリンピック出まくりという世界の超一流選手であることはちゃんと知っておりますよ。
常に上位に入り込む安定感はトップライダーの中でも強く感じるし、振り向けばいつもそこにいる、という印象。
故に「振り向けばヘルミダ」などと言っているわけですが、ご本人を目の前にしたらそんな能書きは吹っ飛んだ。
「おー、本物だー。」
とミーハー丸出しになったのは言うまでもない(笑。

昨年同様、今回もエキシビジョンレースが行われたよ。
日本のトップライダーと父さんが、賞金かけてグリグリと競り合うわけです。

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今年の先導ライダーは、i-nacの1年生である田淵選手であります。
国内外の超強豪選手を先導するのは緊張するだろうねえ・・・(^^;

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最初の数周はパレードラン。
世界チャンプであろうとJシリーズ2連覇選手であろうと、先導ライダーを抜いてはいけない。
凄いプレッシャー(笑

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パレードランが終わると、先導ライダーは逃げていく。
同時に、賞金レースのローリングスタートであります。
早くも亮選手が父さんを牽制?

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レースは小野寺選手とヘルミダ父さんが先行。
昨年のエキシビジョンでは、小野寺選手は僅差で負けた記憶があるので今年はどうか?。
ここで小野寺選手が振り向いたら、本物の「振り向けばヘルミダ」を体験できることになる。
小野寺選手が振り向いたかどうかは知りません(笑

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このレースを2連覇している鈴木智之選手。
今年のMTB全日本マスターズXCチャンピオンであります。
3連覇をかけて、チームの応援も盛り上がっていましたね。

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亮選手は始終楽しそうに走っておりました。
ラクチンそうに走っているけど、路面は結構重かったよ(^^;

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しかしヘルミダ父さんの走りっぷりは感じ入るものがあったよ。
本物のワールドカッパーのカッコ良さはもちろんなのだけど、それだけじゃなかった。

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気のせいと言われたら返す言葉はないのだけど、「盛り上げたる!」という思いがプンプンしていたように感じたわけですよ。
日本のトップライダーの走り姿にも意思を感じることは多いので、強い選手に特有のものかもしれないね。
ただ、ヘルミダの場合は非常に判りやすかったように思えた。
やはりラテン系ということなのかもしれないね。

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ニノ・シューターたちから見たら年長のヘルミダ父さん。
亮選手が聞いた話では、彼らからベテラン扱いされるのが気に入らないそうな。
この気持ちの強さ、やはり強い選手ほど顕著なのは世界共通なんだね。
父さんとか書いてたらオレも怒られちゃうな(笑

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レースはヘルミダ父さんと小野寺選手が先行した状態でゴール。

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ホストチームであるメリダのライダーは全員賞典外なので、小野寺選手が優勝!
鈴木(智)選手の3連覇を阻むことに。

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こうなると、来年は鈴木(智)選手は雪辱戦になるね。
レースは因縁が付いてくると俄然面白くなってくるんで、今から来年が待ち遠しい(笑

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インタビューを受けるヘルミダ父さん。
サービス精神旺盛なのか非常に言葉数が多くて、通訳さんも大変そうでした。
何となく怖いイメージを抱いていたけど、朗らかで親切丁寧なナイスガイでしたよ。
ファン1人1人に丁寧に接する姿勢は昨年のガンリタ姉さんと同じで、この日接した人は即ファンになっちゃったんじゃないだろうか?
オリンピックにもまだ出る気満々なようだし、来年のワールドカップが楽しみ。

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で、午後は耐久の時間。
今回は200チーム1000人も参加したそうな。

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今回はお店の方々とご一緒させていただきました。

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昨年同様に、今回も絶妙なコース設定。
ミヤタカップの場合、ドロップオフだとか激登りなどの極端なセクションは設けられない。
初心者でも走り切れるし、かといって上級者もラクではない、という構成はここでも同じだったよ。

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オレも走ったのだけど、疲れ果ててしまってカメラ持つ元気はなしw
このへんの写真は、もうオレに回ってこないことを読み切って撮り出したもの。
だからすごく夕暮れ感がある(笑

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今回のレースには、ロードの選手もいたよ。
メリダでJBCFレースを戦っているシエルヴォ奈良の皆さんもMTBであります。
他に、愛三工業の選手も参加しておりました。

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普段はスペシャのバイクで走っている鈴木(智)選手は、メリダのバイクを味見中?
このフルサスバイク、メリダの若手であるオンドレイ・チンクが優勝寸前の走りで湧かせたバイクだね。

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ゴールする頃にはすっかり夕方。
最終ライダーは問答無用で2周回しなきゃいけない。

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お疲れ様でした~!

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他チームのライダーも続々ご帰還。
いやいや、お腹一杯になった一日でした。

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というわけで、今年もメリダ・ミヤタカップは終了。
昨年感じた配慮の行き届いた運営と充実した内容はそのままで、地元で楽しい一日を過ごすことができました。

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感謝の印に、チームからサインもバッチリいただきました(笑

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体調崩して来日できなくなったガンリタ姉さんも、来年はまた来て欲しいね!
というか、チーム全員来て欲しいと思うね。
待ってますよ~(^^)

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MERIDA MIYATA CUP2013 とりあえず

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湘南ではメリダミヤタカップ、野辺山ではシクロクロス、妙高ではDHアバランチェ。
イベントだらけの週末でしたね。
地元ということもあり、メリダミヤタカップに参加してきました。
自分でも走っていたので、写真はあまり撮っていないのだけど。

これはエキシビジョンレースでの一コマ。
小野寺健選手とホセ・ヘルミダの争いであります。
ヘルミダ父さんはいつでも上位に入る安定感があって、気が付けばいつもそこにいる、という印象がある。
当ブログではそれを
振り向けばヘルミダ
というフレーズで幾度となく書いてきた。
ついにホンモノを見ることができて感涙なんですが、小野寺選手は果たして振り返ったのだろうか?(笑
細かいことはまた後日。

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ツール・ド・三陸2013(当日)

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ツール・ド・三陸行きの続きです。
宿は南三陸町の歌津という地区にあり、小さな半島の先端だった。
太平洋から上がってくる朝日がきれいと聞いた。
この日はちょっと雲が多かったけど、十分に雄大な日の出でありました。

この辺りは静かな港町という雰囲気。
こういう場所を巡ることこそ、自転車の得意な世界なんだよなあと思いながら眺めていると・・・

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やはりここにも津波の跡があった。
この地区を通る国道のコンクリート橋も押し流されてしまったらしい。
この辺りの津波の映像も見たけれど、強烈過ぎて表現する言葉がない。

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これはJR気仙沼線の陸前小泉駅付近。
コンクリート製の高架橋も、一部が落橋していた。
駅の存在を想起させるものは、何もない。

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この辺りの景色、被災前は相当にきれいだったんだろうなあ・・・。
三陸の海岸美とよく聞くけれども、静かな入り江、ゴツゴツした入り江、伸びる砂浜と、いろいろな表情があって。
気仙沼線には乗ったことがないけれども、その車窓は見所だらけだったと思う。
それだけに、破壊された痕跡を見ると・・・。

気仙沼市街。
第18共徳丸が押し流されてきた一帯。

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何もないという印象はまだ拭えないけれど、道路はオレみたいに土地勘がなくても普通に走れた。
国道沿いしか走っていないけれど、信号やガードレールはどこも真新しくなっていたので、真っ先に機能回復されたのでしょう。
それに、国道沿いにはいくつかの仮設コンビニを見かけたし、本格的に再建している吉野家などもあった。
瓦礫の山もないわけじゃないけど、被災直後のように埋め尽くしていると言う状況は全くない。
本格的な復興が進んできていることを実感したね。

陸前高田の市街地に入る。
柱の影に、あの一本松が立っている。
高田松原の近くに建っていたホテルは解体されて、高台移転して再開を目指しているそうです。

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ツール・ド・三陸のメイン会場に到着。
やはりロードレーサーが多かったけれど、MTBやクロスバイクも目に付いたね。
関東界隈のレース会場で見かけるチームジャージの皆さんも見かけました。

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Google Mapのストリートビューを撮影する専用自転車がおりました。
今回のイベントの参加者の姿を撮影するのだそうです。

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スタート前のセレモニー。
ゲストであるグレッグ・レモン、山田玲奈さん、日向涼子さんの姿も見える。
マイクの前に立つネイビーブルーのジャージを来たご婦人はアメリカの方。
陸前高田で英語教師をしていた弟さんを津波で亡くされたそうです。
弟さんはこの地を第二の故郷と思っていたそうで、彼の愛した陸前高田を走ってみたいと参加したとのこと。
このご婦人自身、自転車歴25年の大ベテランであり、下りが大好きなのだそうです。

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スタートは10台づつの組になり、各組に主催者サイドのペースメーカー役のライダーが先導するという形態。
レースではないからね。
10台づつ順にスタートを切っていく。

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GPSログで恐縮ですが、コースはこのような感じ。
左端が陸前高田市街で、ここがスタートとゴールになる。

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ここから右の大船渡市向けて走り、碁石海岸や黒崎仙境などを回りつつ、陸前高田の海岸線を抜けて市街に戻るというコース。
距離は50km弱。

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スタートして間もない地点、陸前高田の海岸方面には何もない。
ただ、瓦礫の山がほとんど見当たらない状態になっている。

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平野部を抜け、高台に入る。
すると、軒先から我々に手を振る方々が。

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オレはレースをしないので、走っていて応援された経験はほとんどない。
何だか気恥ずかしさを感じる自分を認識する。

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同時に、被災地に足を踏み入れているという前日からの緊張も和らいでいく。

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陸前高田の集落を抜け、大船渡市へ向かう道。
海の向こうにも陸地が見えるのは、深く入り組んだ三陸海岸ならでは。
オレの生活圏である神奈川県の沿岸では見られない景色。

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大船渡市に入る。

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ここでも「頑張って~」という声援がかけられる。
走り出すまでは、まさか行く先々で声をかけてもらえるとは思っていなかったんだよね。
でも、実際に我々を笑顔で見送ってくれる方々がいる。
そう思うと、こちらも素直に手を振りたくなるわけですよ。

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最初のエイドとなる碁石海岸に到着。
ここは三陸海岸の名所の一つだそうです。
中央の巨大な岩と、右に見える岩壁が形作るの谷間は「乱暴谷」というらしい。

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その名前、言い得て妙。
写真にはうまく写し取れなかったけれど、岩の大きさは引力を感じるほどに大きく、崖の高さは吸い込まれそうなほどに高い。
天然の造形とは思えぬほどスパっと切り立った斜面が、その荘厳さを増幅している感じがする。

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子供の頃から、海を眺めていると吸い込まれそうになる自分を自覚しているのだけどね。
このような場所では一層強く感じる。

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この辺りを走っていると、来た事もないのに既視感がハンパない。
理由は明快で、三浦半島の毘沙門界隈の光景によく似ているからだね。
ただ、三陸のスケールは三浦よりも遥かに大きい。
懐かしさ半分、感動半分という気持ちで走っていた。

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相変わらず、沿道からは声援を頂戴する。
中でも、ここの皆さんは群を抜いてにぎやかでありました。
写真見る限り、仕込みもなされていたのでしょうか?(^^;

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しかし三陸の道は景色がいい。
今回走った海沿いの道は、自転車で走るのが一番だと感じた。
歩きでは遅過ぎ、車では速過ぎる
この景色と空気感に浸るなら、自転車が一番。
それを思った時、「自転車でしか見られない景色」という言葉を思い出した。
自転車を始めた頃はそれを走るたびに感じていて、それが自転車に乗る喜びだった。
いつから忘れたのかも覚えていないけれど、原点を一つ思い出したのは嬉しいことだったね。

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途中、学生さんと思しき海外からのグループに出くわす。
さすがに陽気で、大きな声で絡んでくる(笑
彼らも復興ボランティアなのだろうか?

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建物があれば、そこには誰かがいる。
こちらも声を掛けられることにも慣れてきて、転ばんばかりに手を振り返す。
このやり取り自体が既に嬉しくなっていたね。

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走っている最中、市内には我々が走っていることを知らせる放送が何度か流れた。
だから通行に注意してというのではなく、応援しましょうという内容だった気がする。

道を進むと、眼前にたくさんの大漁旗がドーンと現れた。
ウチの地元にも大漁旗はあるけれど、こんなにたくさんの旗を見るのは初めて。
その華やかさにはびっくりした。

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これは参加した皆さんも感激だったようで、ゲストの山田玲奈さんも記念撮影しておりました。

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三浦半島を壮大化した印象の三陸海岸。
海岸にこんな大きな木が生えている辺りは、三浦とは違う所だね。
ウチの方はススキだらけなので、海を見た後に林間を走るのは新鮮だった。

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「あ、来た来た」
と手を振ってくれるのは本当に嬉しい。
被災された方々を励ますはずが、逆に励まされるという状況。

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お巡りさんまでニコニコと。
パトカーに乗ったお巡りさんにまで手を振られたのは初めての体験。
そして、ああそうかと気が付いた。

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我々がここに来て、こうして皆さんと感情交換をすること自体に意味があるわけだ。
励ましにしろ、応援にしろ、コミュニケーションは相手があって初めて成立するもの。
オレが一人でどうこう考えても答えが出ないのは当然。

陸前高田の海岸線に入る。
静かな入り江は、津波が来たとは信じられないほど穏やか。

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しかし、ここにも津波は襲ってきたんだな・・・。

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何もない場所で、子供達が手を振ってくれた。
お年寄りが多かったけれど、若いお母さんや小さなお子さんもたくさんいたのが印象的。

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人の良さを知り、自然の脅威を知る。
それが交互に現れる道程。
こんな立派な防波堤が破壊されるとは・・・。

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ウチの地元もそうだけど、海辺の町は波静かな所にあるもの。
だから、陸前高田の海も普段はご覧の通り。
これがまたキレイなんだよね。

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津波に襲われ、大量の塩気を含んだ土地になったと報道されていた。
でも、花も咲いていた。

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この通り、黄金色になった見事な水田も広がっていた。

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陸前高田市街地の中心部へ向かうと、まだ瓦礫が積まれていた。
でも、瓦礫の山を見たのはこの周辺だけだった気がする。

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更地にポツンと残されたビル。
屋上に何か書いてある。

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書いてあるのは、あの高さまで津波が襲ってきたという目印。
文字通り、目を疑った。
ビルの前に立つ人から、その巨大さを比べてみて欲しい。

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実は私も被災者なんです。
一緒に走ってきた釜石のトライアスロングループのお一人が口を開いた。
実はこのキャノンデール、あの日の津波で一度流されてしまったらしい。

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しかし後日、瓦礫の中から自転車が見つかったという知らせがあったそうな。
フレームに名前が書いてあったのが幸いしたそうです。
そのまま乗れる状態ではなかったけれど、馴染みのショップさんの修理で見事に復活。
本当にそんな奇跡があるんだねえ・・・。

広場らしき場所に案内された。
やけに広い道路がドーンと通っている。

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この広場は、陸前高田駅の跡地。
語り部の方が、被災前の航空写真を見せてくれた。
左下に駅があり、周囲には町並み。
今は何もない。

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衝撃的だったのはこの写真。
どこにでもある普通の駅前風景。
この写真はこの場所から撮ったものですよ。
え??

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絶句モノだったよ。
語り部さんの持つ写真と、この写真の視線はほぼ一緒なんだよ。
写真の中の生活感のある平和な駅前商店街が消えている。
その落差がショッキングだった。

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この写真を見ると、周囲の人たちも絶句していた。
絶句するような災禍が、この地を襲った。

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陸前高田駅のホーム。
今は線路も外されている。

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初めて見た者にとっては想像を絶する光景、本来の三陸海岸が持つ美しさ、そして現地の人との交流。
50km弱という距離ではあるけど、含まれたものは多かったよね。
最後はまたまた人々の笑顔で迎えていただき、今回のツール・ド・三陸は終わった。
悶々とした思いを抱えて走り始めたわけだけど、走り終えて自然と湧き上がってきた思いが2つある。

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一つは、三陸海岸は自転車で訪れるのが一番だと言うこと。
あの海岸美を噛みしめるには、歩いたら遅過ぎるし、車では速過ぎる。
今回走ったコースに限って言えば、アップダウンはさほど厳しくはない。
人並み外れて登りが遅いオレが言うのだから間違いないです。

もう一つは、ツール・ド・三陸には可能な限り参加していきたいということ。
瓦礫がなくなり、更地になった土地がどう復興していくのか?
一人の自転車乗りの記録として、その様子をネット社会の片隅で発信することは意味があるんじゃないか?
という考えが自然と湧いてきた。
勤め人なのでボランティア活動はできないまでも、何かお役に立ちたいという思いを向ける場所をやっと見つけた気がする。
オレ自身がこの先どうなるか判らないけどね、今はそう思っていますよ。
それくらい得難い体験だったと思うし。

今回の旅路でお世話になった方々に、感謝致します。

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