個性の祭典、岩岳Single Speed MTB Japan Open

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上の写真を見て、遠き青春の日々に思いを馳せる方はきっと岩岳世代ですね(^^)
長野県北安曇郡白馬村、駐車場から眺める岩岳の佇まいは今もあまり変わっていない。
違いと言えば、「岩岳」と書かれたサマーゲレンデがなくなったこと、ゴンドラ建屋の色が変わったくらいでしょうか。
当時よりクリアに撮れるようになったカメラの質も変わったね。

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シングルスピード(SS)のMTBレースが岩岳で開かれるよ、と聞いて、「うそ!?」と思った。
岩岳と言えば、20世紀末の日本のMTBシーンの中心地。
ここがなければ、たぶん富士見もないんじゃないか?と思えるくらいの存在感があったもんです。

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それがなくなっちゃうと聞いたのは、10年以上前のこと。
スキー場としての岩岳はなくならないけど、夏にゴンドラを動かすことができなくなったと。
世間の世知辛さを肌身で実感する年令になっていたこともあって、青春の終焉というものを強く感じた出来事でもありました。

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同時に、MTBという乗り物の社会的な意味を強く認識した出来事でもあったね。
若さに任せて「好きだ、楽しい、景色いい!」というだけで乗っていたけど、それでは世間は通らないというか。
今思えば、大人の階段登りまくり中だったとしか言えない。
こういうのはMTBに限ったことじゃなく、機材スポーツ全般に言えることだと思うけれども。

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とまあ、クドクドと遠き日々に思いを馳せずにいられない岩岳とMTB。
この記念すべき復活の日に開催されたのは、当時のチャンピオンレースではなかった。
マニアの祭典、シングルスピードMTBの選手権であります。

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レースのメイン会場は、ゴンドラから少し離れたホワイトプラザ前。

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ブースが色々出ていたけれど、最先端機材が並ぶJシリーズのそれとはだいぶ違う感じ。
個性豊かなアイテムが目に付いたね。

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名古屋の有名店、Circles。
あのへんの方々のおしゃれな雰囲気、自分には真似できないので寂しいのですけどね(笑
扱ってるアイテムはどれもこれもジロジロ眺めちゃうものが多いです。

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Vassagoはブースもさることながら、自転車がたくさんいました。
シクロクロスでのIFあたりの存在感に近いかもしれないね。

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MTBではあるけれど、どちらかと言えばシクロクロス方面でよく見かける感じ。
トップレーサーを頂点とする方向とは違う方に向いたベクトルで、自転車そのものを楽しんでしまう感じ。
個性強い品々は見ていて飽きませんね(^^)

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シングルスピードのレースなので、集まる自転車も個性的なのが多い。
リアルに古いもの、最新のもの、新しけれど古い香りを放つもの。
Jシリーズにもいそうな機材といえば、Ninerくらいだっただろうか?

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こちらは1996~97年頃のキャノンデール。
一目見て年代が判る自分が大好きだなw
キャノンデールバカのブログとしては、嬉しい出会いでありました。

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今見ても太くてヌメヌメで確たる個性を放つフレームですが、駆動系がSS化されてシンプルになると、それが一層強調されて見えたよ。
古くて新しいアイテムの一つであるスキンサイドのタイヤはパナレーサーの現行品。
シルバーのハードウェアやスキンサイドのタイヤなど、クラシカルなパーツとエキセントリックなフレームが放つこの佇まい。
これぞ往年のキャノンデールのカッコ良さですよ。

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こちらはJシリーズ参戦中の布袋田選手のバイク。
メンテナンスしているのはお久しぶりの延澤さんではないですか。
お会いするのは2年前のスノーハープ以来かな・・・?

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右のスペシャライズドはSSではないけれど、何ともいい雰囲気。
パーツ変えつつ乗り込んできた愛車感、こういう佇まいは大好きですね。

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こちらは懐かしいRSタイチのサスペンションフォーク。
93年頃のもので、あのショーワ製。
当時、オレをMTBに引きずり込んだ悪友が使っていたけれど、お目にかかるのはそれ以来。

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今回はね、レース開始時間まで岩岳の頂上で山を眺めていたのですよ。
ちょうど白馬が三段紅葉の時期でもあったので、紅葉を堪能しておりました(笑

なので、コースを全く歩いていないから、メイン会場周辺でしか撮ってない。
ネット上に色々出てくるだろうから、オレが撮るまでもないしね(笑

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個人的には、岩岳をMTBが走り回るのを眺めるだけで胸一杯。
躍起になってファインダーのぞいてると場の空気と別の世界に入ってしまったりするし、それじゃ何か悲しいし。
往年の岩岳とは違い、普通の格好をして走る人がほとんどいないのも面白かったし(笑

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持久系競技でこの格好も、普通に見えるくらい。
往年の岩岳は、こういうカッコのライダーがほとんどだったね。

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撮らないと拉致されそうで思わず撮ったw

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この写真に至っては、一体何を見ているのか判らなくなったw

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女性陣も凝った仮装をしている方が目立ちました。

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こちらは男性w

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この日の白馬は最高の天気で、朝にはこんな荘厳な光景を眺めていたのですけどね。
なんというギャップでしょうかねw

レースを眺めていて、岩岳をMTBが走り回る事実への嬉しさはもちろんあったのですが、やっぱり当時とは色々違う。
当時はみんな26インチだったし、SSもまず見かけなかったし、普段見るのはダウンヒルバイクだったし。
春岩や秋岩では仮装して走る人もいただろうけど、それがメインになるわけでもなかった。

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その違いに気付いた瞬間、やはり寂しさも覚えた。
けれど、次の瞬間にこう思ったわけですよ。

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「あー、あの頃のMTB乗りは個性的なライダーが多かったな」とね。

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うまく言えないけれど、進化の過程にあった不自由な機材。
それをうまく乗りこなす姿には、人間くささが入り込む余地が今以上にあったと思うのですよ。
乗る人らしさが如実に出ていたというか。

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そんな中で、「スタイル」という言葉を本当によく見かけた。
国内外を問わず、自分らしい走り姿を重んじる価値観を持ったライダーが今よりも多かった気がする。
ジョン・トマックみたいな爽やかエリートな選手もいれば、ピストル・ピートやショーン・パーマーみたいな悪太郎もいた。
いずれにしても、みんなカッコ良かったことには違いない。
今見たら笑っちゃうほど動かないサスペンションでも、カッコいいライダーはやっぱりカッコ良かったからね。
そういう意味では、この岩岳で個性が集うSSレースというのは感慨深いものだなと素直に思えた。

もちろんこんなのはオレの勝手な憧憬であって、SSJは2014年のMTBを楽しむ今時のレース。
来年はここで世界選手権が開催されるというから、尚のこと見応えのある世界が創出されるのでしょう。
ちょっとね、これは実に楽しみな岩岳イベントだなと思うんだよね。
来年はちゃんとコースを歩いて、真面目に写真撮ってみたいなと思った今年のSSJでありました。
できれば絶景の頂上にコースを引いて欲しいのだけど、走る方は地獄かな・・・?(^^;

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SS MTB Japan Open in Hakuba Iwatake

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今年は既に2回も白馬に行ったんですよ。
7月に行った時は岩岳のゴンドラも営業してたので、10数年ぶりに乗ってもみた。
で、9月にも行ったんです。
天気も良さそうなので初秋の白馬を眺めて、佐野坂のスノーハープでJシリーズも眺めてね。

岩岳はMTBのメッカだったのは、90年代半ばから21世紀初頭まで。
MTBフィールドとして閉鎖されて以来、もう10年以上が経っている。
山頂のレストランはまだ健在だけども、裏にあったホテルは取り壊されている。
栂池方面から見ると、ご覧の通り。

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オレたちベビーブーム世代のMTB乗りにとって、岩岳は若かりし頃の思い出の場所。
白馬の日本離れした風景の中でMTBを乗り回すというのは、他のフィールドではまず体験できない。
それだけに、ああ岩岳を走りたいな、という憧憬を抱く人も多いと思うんだけどね。

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閉鎖されて以降も、何度か白馬には通っている。
街の人に聞いてみると、MTBがウジャウジャいた頃を懐かしむ人も少なくないのは意外でした。
一昨年行った、Gravity Worxのマダムもそんなことを言っていたし。

そんな折、シングルスピードMTBの全日本選手権がなんと岩岳で開かれると言う。
岩岳でMTBレースなんて閉鎖以来のこと。
しかも、来年にはなんと世界選手権が開かれるとか。
XCでもDHでもなく、SSというマニアックなカテゴリーで復活するとは、全く考えられないことでした。

コースはホワイトプラザ前を中心に、切久保旅館街とゴンドラ駅前のゲレンデを巡るようなレイアウトみたいだね。
一周回が長いみたいで、結構苦しそう。
観る方としては、コースを見渡すこともできそうなので、なかなか楽しそうでもあります。

ちょうど今の季節は、白馬が冠雪するかしないか、という時期。
台風19号が過ぎ去ったらまた一段と季節も深まるだろうし、白馬の三段紅葉も見られるかもしれない。

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Photo :白馬村

MTBが岩岳を走り回るという事実も涙ちょちょ切れモノですが、冬を迎える直前の白馬の景色も眺めたいところ。
岩岳のゴンドラも、この週末から11/2までは紅葉のために営業しているようです。
SSJ本番の日も、天気が良い事を祈るばかりでありますね。

SSJの詳しいことはこちらで(^^)

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A River runs through it.

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2013年ももうすぐ終わりですねえ。
年を重ねるたびに年月の流れが早くなり、正月らしさを実感することもなくなっていく気がするのですがね。
いつだったか、それは1年という時間の量が人生の年齢分の1になるからだと言われたことがある。
言い得て妙、でありますね。

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今年もあちこちのレース会場にお邪魔して、大いに楽しませていただきました。
選手や関係者の皆さんとの繋がりも広がって、会場行くだけで既に楽しかったりします。
今年はカズ選手に引きずられて、今まで目を向けなかった国内ロードレースにも触れる機会も得た。
MTBでは亮選手の燃え上がるような走りっぷりが続き、全日本選手権で凄まじく面白いレースが見られた。
個人的にも未踏の地であった東北に行くこともできた。
あちこち行くので忙しかったけれども、自分の中では過去最高に充実した年だったと思っています。
数年走れてなかった入笠山も走れたし(^^)

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最近、自転車趣味を始めた頃のことをよく思い出すのですよ。
意識して思い出しているわけじゃなく、ふと頭に浮かんでくる感じ。
昔のことを思い出すのは年齢もあるけど、趣味世界の変化の反動だろうなと、自分では考えていますが。

何かを始める時には、何かを求めているものだと思うのですよ。
楽しさだったり気持ちよさだったり、あるいはもっと具体的な自己実現だったり。
オレが自転車を始めた直接の理由は、自分試しで旅をしたくなったから。

自分試しがなぜ自転車だったのかといえば、当時つるんでいた友人がチャリンカーだったからだね。
ヤツの部屋にはいつも自転車雑誌があったし、それを眺めてはヒマつぶしをしていた。

そいつがホイールを組んでいたりすると、部屋の中は酷いことになる。
床一面にニップルとスポークがブチ撒かれていたからね。
帰るのが面倒くさくなると、オレもニップルの絨毯の上で寝たりしていた。
フィニッシュラインのチェーンルブの甘い匂いが立ちこめる4畳半で、平気でメシを食ったりもした。
そんなだらしない日々を過ごすうちに、ふと自分も自転車に乗りたいと思ったわけだね。
つまりは人と競争することを目的にしたわけではないので、レースをやらねば!などと思うわけがない(^^;

なので、レースは好きでも自分ではやらない。
人より速く、巧くありたいという思いを抱いたこともない。
ただ、自分の思い浮かべる世界で自転車に乗れたらそれで満足。
それは昔から変わってないし、たぶんこれからも変わらない。

でも、それだけではオレの世界観が説明できない。
競争することに興味がないだけでなく、絵に描いたようなアウトドアな風景の中で乗りたいという漠然とした思いがある。
白馬好きであることは何度か書いているけれど、そもそも何でああいう風景が好きなんだろうか?ということは、長いこと忘れていた気がする。
正確には忘れていたのではなく、20年の年月で当たり前になったからだろうね。
人生の半分の時間をそう思ってきたわけなんで、完全にアイデンティティになっている。

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自転車始めようかと思い始めた頃に、別の友人が海外通販のメールオーダーに凝っていたんだよ。
LL Beanをはじめ、Eddie Bauer、REIなどのアウトドアブランドの通販だね。
まだネットも携帯電話もない時代で、カードなんか持ってない年頃。
カタログを取り寄せて為替送金するわけ。
そいつが頼む時に声を掛けてくれたので、一緒に頼んでもらうことが多かった。

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一度買うと、次からオレ宛に直接カタログが送られてくる。
そこに載っている写真は、針葉樹に囲まれた湖にボートを浮かべている写真とか、頂上に雪を残す山々を望むログハウスとか。
アメリカやカナダのアウトドアシーンの典型的な風景ばかり。
「アウトドア」という言葉もまだ新鮮味があった時代。
林間学校、登山のイメージしか知らなかったオレには、ちょっとしたカルチャーショックだったね。

故郷の三浦も田舎だけども、カタログの中にあるそれとは世界が全然違う。
山なんかないし、あるのは堆肥香ばしい畑とか、磯の香り漂う海とかでね(笑。
当時はまだ若かったからね、「ショボいな~」などと恨めしく思っていたね(^^;

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だから、当時白馬に行ってあの風景を見た時、心の底からパラダイスだと思えたのだろうね。
もちろん、今では故郷の風景を愛すべきものと素直に思っていますけどね。

なので、今でもTimberlandなどのアウトドアなお店に行くと、ああいう雰囲気にホコホコした気分になる。
久しぶりにのぞいたら、思わず靴を買っちゃったよ(笑。

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思えば、自転車始める直前に好きだった映画は、「リバー・ランズ・スルーイット」だったんだ。
人生は色々と変わっていく、でも川は変わらずそこに流れ続ける。
フライフィッシングを触媒として、名優ロバート・レッドフォードが監督した誌的な映画でありますね。


*

*
ブラッド・ピットが名を知られるようになった出世作でもありますが、この映画の世界観が大好きだった。
久しぶりにこの映画を見て、当時MTBにフライフィッシングの道具積んで山に行きたいと大真面目に憧れていたことを思い出したよ。
昔、白馬でフライじゃなくてテンカラ釣りをやったことがありますが、見事に何も釣れなかった(笑。
毛鉤が非常に難しい釣りだとは理解したけど、それでもフライを自分でコツコツ作ったりする世界には今でも憧れがあります。
我ながらベタではあるけれど、家建てるならログハウスに住みたいくらい。
まあ、こんな緩々したことを考えながら、MTBという自転車に入り込んでいったんだね。

オレの嗜好の原点が、こういった世界にあることを改めて自覚した年末。
来年はまたゆるゆると好き勝手に自転車趣味を嗜んでいくつもりです。
各所のレース会場にお邪魔することも間違いありませんが、年齢と共に少しづつ原点回帰な気分は強くなっていきますね。
自分の原点はしっかり胸に秘め、また新たな展開に出会うことを楽しみにして流されていこうと思います。
迷ったなら、また白馬の山と川に会いに行けばよろしいのですから。

The anthem for MTB

J2木島平へ赴く前に、思い立って白馬に寄り道しておりました。
出発時点では雨が土砂降りでしたが、中央道に入って西へ行くほど雨は上がり、諏訪あたりでは雲も流れて空気が澄んだ景色に。
長野自動車道に入ると、完全に低気圧一過の様相。
左手には朝日に輝く北アルプスがスッキリ過ぎるほど鮮明に見えたわけです。

何度も書いている通り、オレ自身はMTBに乗り始めて1年くらいの頃、白馬で多くの体験をした。
以来、白馬には何度も行っているけれど、これほどスッキリした天候に恵まれたのは6年ぶり。
そりゃ行きたくなるわけですよ。
ただ、今回の目的地である木島平とは同じ長野北部とは言え方向が違う。
しかし時間はまだ6時台。
色々考えた挙句、行っちゃえと。

中途半端な場所で高速下りたもんだから、普通ならまず通らない道で長野北部をトラバース。
差切峡」という場所を走ったんだけども、断崖を削り込んだ道。
王滝みたいでしたな(笑

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Photo :RY

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Photo :RY

大町に下る直前、トンネルを抜けてドンと現れたこの光景。
朝日に輝く絵に描いたような北アルプス。
はっはっは、来て良かった 。・゚・(ノ∀`)・゚・。 。・゚・。

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その場では山名は判らなかったけれど、帰宅してシミュレーションしてみた。
見えていたのは爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳といった山々だったようです。
山の向こうには日本の秘境、黒部峡谷があるわけだね。

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大町市を抜け、木崎三湖の1つ青木湖へ。
国道を避けて湖畔の道路に入ると、信じられぬ風景に思わず一言。
「なんじゃこりゃあ・・・」

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青木湖は4年前にも自転車で走ってるけど、あの時はガスで何も見えなかった。
カナダみたいな光景に心が洗われる。

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青木湖でこれだけの景色なら白馬も、とますますテンションアップ。
MTBレースに行く前だからというわけじゃないが、まずは岩岳へ。
10数年前までMTBがガチャガチャ走っていたゲレンデは、今はユリ園に。
バイト時代、このゴンドラ駅の真下で従業員だけのバーベキューをしたこともあったなあ。
折れてしまったMTBのフレームも積み上げられていたね。

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みんなお世話になったゴンドラノアはまだ健在。
MTBを内部に載せる富士見と違い、岩岳はゴンドラの外に付いたフックにMTBを引っ掛ける構造でしたね。
高度を上げていくゴンドラに乗り、ケーブルの支柱を通過するたびに窓の外でユラユラ揺れる自転車。
「落ちたらグシャグシャだろうなあ」
と思っていた。

そして、オリンピック直前に開通した岩岳トンネルをくぐって白馬大橋へ。
母さん、生んでくれてありがとう 。・゚・(ノ∀`)・゚・。 。・゚・。

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この景色、写真にはどうしても正しく写らない。
雄大な白馬三山との距離感、松川の流れる音、どうしたって写らない。
この日はまさに理想郷を絵に描いたような光景。

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梅雨時に訪れたのは初めてだけど、夏には消える代掻き馬の雪形もまだ残っていた。

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18年前の夏、この景色の中でMTBをフラフラ乗り回していた。
山がある、川がある、MTBがそこにある。
乗り始めの時期にこういう体験をしたことは、以後の人生に決定的な影響を及ぼした。
多くの人にとっては、白馬と言えばスキー。
しかしオレにとってはMTB。
MTBに乗るたびに、白馬っぽい景色を求める自分がいるわけです。
トレイルにも大して入らない、レースもしない。
それでも未だに乗っていられるのは、白馬があるから。

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アジア戦直前、2013 J1XCO第1戦 朽木

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J1XCの第1戦、朽木に行ってきましたよ。
結果はご承知の通り、以下のようになりましたね。

■男子エリート

1. 斉藤亮
2. 小野寺健
3. 千田尚孝

5. 中原義貴

30. 松尾純

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■女子エリート

1. 中込由香里
2. 相野田静香
3. 広瀬由紀
4. 川崎路子

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2013年のJシリーズは4月のJ2緑山で開幕し、既に菖蒲谷も消化。
トップレンジであるクラスJ1は、この朽木から始まる。
いよいよ本格的に開幕と相成ったわけでありますね。

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当初は行くつもりはなかったのだけども、やっぱり行きたくなって強引に予定組んだ(笑。
琵琶湖を見てみたかったし、アジア戦の直前レースなので代表選手の様子も気になったしね。

会場について一番驚いたのは、昨年に直登したというゲレンデだね。
写真で見るよりもずっと壁で、凄い威圧感でありました(笑

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会場には華やかなブース街が。

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やっぱりね、こういう光景もレースの華でありますね(^^)
スラムの代理店となったダートフリークのバンは、とてもデカくてカッコいい。

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今季からJに復帰したスコットチーム。
ジャージが非常にカッコいいのですよ。
マシュンこと松本駿選手と談笑する人、見覚えがあるなあ(笑

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キャノンデール。
いつものグリーンではなく、黒ですよ。
CFRが黒いせいもあり、こちらの方がMTBっぽい感じ。
最近はあちこちで精力的に試乗会を実施しておりますが、朽木にも大量の試乗車が用意されておりました。

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これは中原選手のF29。

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そして中原選手であります。
レースまで時間があったので、色々とお話できましたよ(^^)

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そして、王者メリダ。
このブログではグリーンの要塞と形容しておりましたが、今年は王者だからね。
グリーンパレス(緑の宮殿)と呼ぶべきかもしれない。

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宮殿の中は非日常。
これは亮選手のニューバイク、2014年モデルのBIG.NINE。
カラーリングは白が加わって明るくなり、華やいだ雰囲気。
写真でも既にカッコいいが、実物は大変なカッコ良さでありますよ。

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これはメリダチームの使うホルメンコールのチェーンオイル。

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亮選手は異なるチェーンオイルを塗り重ねていることをよくコメントするでしょう?
初めてその現場を見たけど、オイルパンの上でじっくりと処理されるんだね。
最高の性能を発揮すべく、ケミカルメーカーのスペシャリストが処理する。
このあたりはまさにトップチームならではで、お許しをいただいて秘密道具をパチリ。

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今回のコース、すり鉢状のゲレンデを駆け上がり、背後の崖の上を下ってくるレイアウト。
昨年話題となった激坂ゲレンデ直登はなかった。

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でもねえ、路面そのものが手強そう。
下の方は尖った礫がガラガラと転がるパンキッシュな路面。
実際、サイドカットでパンクする選手が多かった。

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この火星みたいな路面を延々と登らされ、下らされるわけですよ。
天候のせいで非常に乾燥しており、砂塵が常に舞っていた。
選手も大変だけど、こういう状況はカメラにも非常に厳しい(笑

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コースを見渡して、すぐに岩岳を思い出したんですよ。
同じスキー場コースでも、富士見は芝生が貼られているし、コースがゲレンデを縫うように折り畳まれている。
しかも林間を走ることが多いよね。

でも朽木は下部こそクネクネしているものの、全部は回れないとすぐに悟ったほど領域が広大で、かつ明るい。
そのへんが岩岳頂上付近の光景を思い出させた。

上の方にはスリリングかつフォトジェニックなセクションが設けられていたそうなので、惜しいことしたよ。
写真撮りにも試走は必要だね。
下りは息付くヒマを与えないテクニカルかつデンジャラスなもの。
ワールドカップにあってもおかしくなさそうな印象。

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エキパのレースを見ていたら、マツジュンこと松尾純選手がピクニック中(笑。
体制変わって初のJ1だけど、リラックスはできている様子だね。

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今回のレース、エリート男子の出走は14:00過ぎと遅い時間。
エキパと女子エリートのレース後に一息付く時間もありました。
で、会場に戻るとトップライダー達が準備中。

アジア戦を控える亮選手。
良い意味でリラックスしている様子だけども、ピリピリと張り詰めた闘志が体内で燃えている様子。

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井本選手はSRAMの帽子が似合ってたね。
メリダチームの新しいジャージはこのようになっております。
非常に華やか。

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キャノンデールブースでは、2人のヤングガンが準備中。

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若い2選手、徐々に緊張感が高まっていくのがわかる。
いい雰囲気だったね。

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松尾選手のバイクランチのジャージは、近いうちに変わるそうですよ。
こちらも楽しみだね。

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2台のバイクも準備万端相整った様子。

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松尾選手のフィード担当、誰かと聞いて仰天したよ。
地味に緊張していたようですが、うまくやってくれるでしょう!

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こちらはi-nacの最上級生となったいっくん。
もういっくんじゃなくて、生(いきる)さんと呼ばれることが多いようだね。
表情もますます大人びて、ちょっと驚きました。

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時間が迫り、亮選手が宮殿を出る。
このくらいの時間になると、もう声なんて掛けられない。

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井本選手も出る。
笑顔を見せてくれたあたりが井本選手らしい。
選手のメンタルコントロールには色々あるんだね。

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ちなみに、メリダチームが使うヘルメットはカブトの新作。
お店で持ったことがあるけど、あまりの軽さに驚いたよ。
いやホントに。

召集。
キング亮選手の前には、いつも通りに監督が立つ。
新しいジャージが輝いて見えたねえ。
明らかに昨年よりも大きなオーラを感じたよ。

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J1開幕であり、しかもアジア戦直前。
ただ勝つだけでなく、どう勝つかも考えていたのだろうか?

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迎え撃つはベテランと若手。
ジャイアントの門田選手はフルサスをチョイスしたようで、このコースの特性を物語る。
中原選手はギラギラサングラス。
砂礫のコースは照り返しも強烈だからかな?
こういうレンズを使うレースは消耗戦になることが多い気がする。

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井本選手も目立つ目立つ。

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緑山ではカッコいい走りを見せてくれたので、期待してますよ~。

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松尾選手も静かに号砲を待つ。
カズ選手と同郷の後輩でもあり、オレとしても3年追っている選手。
とにかくドーンと行って欲しいね。

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テープが外され、緊張の一瞬。

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さてさて、今日のレースはどうなるかな?

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スタート!

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いきなりダッシュを見せたのは若きワークスライダー2人。
中原選手とスコットの前田公平選手。

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亮選手は3番手と順当な位置。

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4番手に小野寺選手、5番手に門田選手と強烈な選手が並ぶ。

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最初の登り。
パワフルな体躯ながらヒルクライムを得意とする中原選手がトップ。

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ロケットスタートを得意とするテクニシャン、公平選手が2位に付く。

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チャンプは3位。
かなり冷静な表情。

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最初の登りはさほど長くない。
それを終えると位置エネルギーはスピードに変換される。
ここは岩岳か王滝かというズルズルの礫路面、しかもオフキャンバーという結構難しいセクション。
公平選手がトップで下りてきた。

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2位は中原選手。
この先には長い長いヒルクライムが待つ。
ここで先行されてもいい、という表情だろうか?

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3位以降に亮選手、小野寺選手、門田選手と続く。
トップ5人はワークスライダー。
先頭2人はフレッシュな若手、後は貫禄漂う日本のエース。
この先の展開が楽しみな列車になったね。

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井本選手は中盤だったかな?

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i-nacの2年生となった西田尚平選手。
北海道出身の先輩が去った後だけに、MTB王国のこれからを支える選手の1人だね。

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それは先輩の松尾選手も同じこと。
10年前の若きカズ選手が体験したことを、今年の松尾選手はトレースするのかもしれない。
だから期待したくなる。

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オレにとっては同郷の星、鈴木選手!
同じ自治体に生まれた選手が活躍する喜びを感じさせてくれる、ただ1人の選手であります。
しかも日本のトップライダーの1人だからね、理屈抜きで絶賛エコひいき中なわけですよ(^^)

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長い長い登坂を終えると、トップは小野寺選手に変わっていた。
いつの時代も真っ赤なスペシャが黒いジャージに変わったのが意外だったけれども、これはバリー・スタンダーへのトリビュートなんだろうか?

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2位には亮選手がつく。
白と黒、ライムグリーンに効いた赤。
いやいや、このジャージはマルチバンチームより好きだね。

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3位は門田選手。
大きな体でダイナミックに走るので、同じく体が大きい幸平選手みたいな轟音がする。

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中原選手は4位に。
ボス級選手に食われたらしい。

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5位は公平選手。
中原選手のすぐ後にいたので、写真のタイミングが見事にズレてしまった。
ごめんなさいorz

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松尾選手は中盤で混走。
このへんが今のXCOの厳しい所ではあるけど、状況を変えるには前を抜くしかない。

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2周目。
重そうな路面のヒルクライムを行くトップ2選手。
亮選手は小野寺選手にピタリと張り付く。

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3位は門田選手、4位に中原選手。
5位には千田選手が上がってきた。

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トップから6位の公平選手までを俯瞰した写真。
写真中央にトップ2選手がいるのが見えるだろうか?

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この登坂はこれで終わりじゃない。
写真の右側にさらに登る坂があり、頂上まで登り詰めた後に一気に下ってくる。

今回のコースは見通しが良かったんで、登坂でのベテラン選手の強さが印象に残ったね。
先日、群馬CSCでキャノンデールの佐藤GMがカズ選手についてこう言っていた。

「カズは心拍の最高値と平均値の差がほとんどなくて、追い込み方はチームで一番なんです。このへんはさすがにプロ10年の選手ですね。」

アスリートとして経験値が多い選手は、カラダの状態を制御できるものらしい。
心拍をコントロールするだけでなく、乳酸を処理しやすくする動き方なんかもできるそうな。
もちろん、オレなんぞに具体的な術はわからない。

ただ、大人の肉体になってから根性入れた絶対量がモノを言うのだ、と想像はできる。
であれば、若さがハンデになってくる。

そしてこのコースは下りも厳しいので、下りで息を整えるのも難しい。
今回のレース、若手にとっては大変なレースになりそうだねえ。

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2周目のダウンヒルでは、小野寺選手がトップを守る。
後半にモリモリと強くなるのが印象に残る選手だけど、最近は最初から飛ばす姿も多いよね。

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2位、亮選手。
昨年のJを湧かせたカズ亮対決を書く時に、お二方の特性をテクニシャンのカズ、スーパーフィジカルの亮、という表現をよくやった。
両者をライバルとして比較した場合、得意技が真逆と感じていたからなんだけどね。
しかし、2013年モデルの亮選手がここを駆け下りる姿を見て、登りが得意な選手という形容はもう相応しくないと確信した。

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この下りは富士見のAコースを思わせるもので、崖そのものの場所やイジわるな通せんぼ岩も置いてあった。
そこをソツなく下る亮選手は本当に速く、スムーズだった。
チャンプに向かって何を偉そうにと書きながら恐縮しまくりなんですが(笑、本当にそう思った。
昨年から進化したら手に負えなくなると思っていたけど、それが現実になった。

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3位は門田選手。
この日はフルサスに乗っていたね。
ガレガレの登りでのトラクション、下りでのグリップ確保や安定性を狙ったのだろうか?
ジャイアントのフルサスは評判が良いので、一度乗ってみたいもの。

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4位は千田選手。
昨年の朽木でも3位表彰台に立っている。
体制が変わった今年は、その上を狙いたい所だろうね。

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5位、中原選手。
得意とするヒルクライムで粘って欲しい~!

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6位、前田公平選手。
中原選手ともども、昨年に比べて走る順位がかなり上がっている。
やはり気持ちが乗っているのだろうか?
昨年のアジア戦で日本のメダルラッシュの最後を飾ったジュニア・チャンプも今年はU23へ昇格。
どうしたって期待してしまいます。

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同じくスコットチームの松本駿選手。
これね、気に入っている写真なんです(^^)
カッコいいでしょ?

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この通せんぼ岩の処理の仕方は選手によって違いがあったね。
すり抜ける選手もいれば、越えていく選手も。
やっぱりエリート選手はすげーや。

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井本選手は調子が上がっていない様子。
後で聞いた話では、食欲がなくてあまり食べていなかったらしい。
物凄い大食い(?)な写真が時折流れてくるだけに、よほど辛かったのでしょう。

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3周目。
トップは亮選手に変わる。
レース後に聞いたら、小野寺選手とマッチレースになる想定をしていたとのこと。
様子見のためにアタックを仕掛けてみたら、こうなったようです。

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こうなると、亮選手のメンタルが爆発する予感。
問答無用のチャンプではあるけど、その視線はもっと先にある。

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2位は小野寺選手。
この時点で亮選手はバックストレートに向かっていたね。
一気に差が付いてしまったらしい。
追い上げて欲しい!

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3位には千田選手。
門田選手は4位に変わる。

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5位、中原選手。
カズ選手と同じジャージを引き継いで、砂塵を巻き上げて爆走!

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6位、公平選手。
このジャージに書かれたSCOTTの文字は、物凄く目立つ。

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こちらはマシュン選手。
やっぱりカッコいいね。

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松尾選手は混走を続けている。
一昨年の富士見、エキパで優勝した時に関心したキレイなフォームは今年も健在。

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4周目。
トップの亮選手、完全な独走態勢の構築に成功。
アジア戦に向けて、調子は良さそう。

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とはいえ、ラクな訳もない。
コースに漂う砂塵は物凄くて、ケホケホ咳き込みつつ走っている選手もいた。
そのへんは亮選手も同じ条件なわけで、さぞかし喉が渇いたんじゃないだろうか?

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2位は小野寺選手。
亮選手とはかなり離れてしまったね。
ここではホルメンコールのN村さんと見ていたんだけども、後半に強い選手だから油断できないと(笑
亮選手を猛追してガチンコに持ち込む姿、見られるだろうか?

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3位は千田選手。
こちらも位置は磐石な感じ。
見るからに登りに強そう・・・。

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4位、門田選手。
トップの選手たちは間隔が開いていて、ほぼ固まったように見える。

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5位に中原選手、6位には前田公平選手が続く。

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4周目を終えようとしている亮選手。
もはや全く危なげがない。
アジア戦にも期待しちゃうが、全日本も楽しみだね。

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5周目、フィード通過直後の亮選手。
亮選手のラップタイムはほとんど変化がない。
ワールドカップXCOのラップ状況と同じだね。

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この所、走れば独走というレースが続く亮選手。
ゼッケン1を背負うことで、XCスキー時代で鍛えた強靭なメンタルが最大限に引き出されている気がする。
往年のアイルトン・セナの如く、オレはどこまで速く走れるのだろうか?という感じすら受ける。
進化した走りの先にいるのは、この場にいない相手か?
それとも日本語を喋れない相手か?
長い登坂を登る姿を見て、そんなことを思ったわけですよ。

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2位、小野寺選手。
亮選手とは1分以上の差が付いただろうか?
辛そうではあるけど、それでも後続は全く見えない場所で走っている。

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3位の千田選手。
最強のサラリーマンライダーという称号があるそうです。
中原選手も公平選手もとんでもなく速いのだけど、その上を行っているのはただただ脱帽。

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亮選手の行く先を見つめるホルメンコールのN村さん。
手を掛けた選手が成績を残す過程を目にして嬉しそう(^^)
先日のJBCF群馬CSCでお昼のパンをいただいたんで、お礼としてアンパンを持っていたんだけどね。
お渡しするのを忘れたのはここだけの秘密(笑

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4位、門田選手。
背が高く、男っぽいルックスの選手。
何度も書いているけど、しまなみ海道ファンはこの方に感謝しないとね。

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中原選手は5位でフィードを通過。
渾身の力を込めてペダルを踏み込む。

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昨年の全日本、U23でのチャンプを取った走りには目を奪われました。
当時のオレは中原選手のことを知らなかったのだけど、あまりに速かった。
緑山でも鮮烈な走りっぷりを見せてくれたので、こうなるといつJ1勝利をもぎ取るのかが楽しみ。

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レース前にお話して、大きな目標を聞きましたよ。
ここでは書きませんが、聞いた以上は期待していますよ!

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6位は小田島梨絵選手??
涼しい顔して乗っていましたが、ここまで上がる道もガレガレズルズル路面だったんだけどね(笑

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6位は公平選手。
昨年、雑誌でスタートの勢いを継続させたいというコメントを見た記憶がありますが、早くも実現していると思うね。
この冬、シクロクロスでカズ選手を負かせた時に進化を感じたんだけど、当たったようです。
こちらもいつJ1で勝つか、楽しみです。

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ここはフィード近くだったせいもあるけど、どの選手も喉がカラカラという感じ。
写真撮っているだけのオレですら、コーラをガブ飲みしたかったくらい。

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その先に見える光景はこれですよ。
喉も渇くが、心も乾く・・・(笑

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それでも、上を目指す選手は心を折らない。
松尾選手もフィードを受け取る。

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今年で注目して3年目。
カズ選手からお勧めと聞かされ、いつでもスタイリッシュな走り姿を見せてくれる松尾選手。

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踏め~!マツジュン!

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6周目、ラストラップ。
亮選手の孤高の走りはまだまだ続く。

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でも、個人的には亮選手にはガチバトルが似合うと思っています。
アジア戦での活躍は直接見ることはできそうにないけれど、全日本まで楽しみにしておきましょう。

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小野寺選手、このオフキャンバーのコーナーはズルズルと外に滑る場所。
疲労している最終周回でもクルリと滑らず曲がる姿に、隣にいたスペクテーターも感嘆。

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4位、中原選手もファイナルラップへ。
このあたりでは背後に公平選手が迫って来ていたので、逃げまくったそうです。

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ゴール付近はカメラマンの戦場。
ああいうカッコいい写真は、こんなふうに撮られているんだね。

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亮選手を待つ。
ちょっとだけコースにはみ出ちゃった(^^;

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亮選手、磐石の走りでJ1開幕戦を優勝!

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2位、小野寺選手。
3周目のアタックを許さなければマッチレースが見られたかもしれないね。
腰が辛かったそうですが、今後のレースのキーパーソンはやはりこの選手でしょう。

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3位、千田選手。
昨年に続く3位表彰台、お見事でした!

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4位、門田選手もお疲れの様子。
今日は太い走りっぷりを見せてくれましたね。

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5位の中原選手と6位の前田公平選手。
ご両人とも、出し切った~って感じだね(笑
まだまだ強くなると思うし、それを確信しましたよ。
公平選手には、アジア戦での好結果を期待しています。

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亮選手、J1で初優勝したのが昨年のここ朽木。
あれから1年しか経っていない、という違和感。
シーオッターでも幸平選手と絡みがあったようですが、アジア戦では共闘するわけだ。
亮選手、コメントでは昨年のアジア戦で山本兄弟が1-2を決めたことにも触れていました。
昨年の再現、大いに期待しています。

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レースディレクターの八代さん。
オレの自転車体験において、この方は大きな存在。
最初にして最後の表彰台体験もこの方から表彰されたし、岩岳なんかはまるごとこの方の世界だった。
あれから20年近く経ち、また1つ大きな思い出を頂戴しました。

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それにしてもこのバイクはカッコいい・・・。
この色の650Bもどこかで見たが、あれは魔性の自転車だな・・・。

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( ゚д゚)ハッ!
いかんいかん、今年も根強くコレを続けないと。
皆さん、忘れないでね(笑

さてさて、今週末はアジア選手権。
日本チームの好成績、楽しみにしたいと思います。

白馬Gravity Worx

煽り記事や速報を除外しても、J1白馬だけで既に5本も書いてるね(^^;
今回のレースは実際に盛りだくさんだったのもあるけれど、オレ自身が白馬への思い入れが強いのもあるだろうね。
世間は既にサイクルモードも終えているのに、我ながらマイペースなことだね(笑


白馬駅のすぐ近くに、Gravity Worx(グラビティーワークス)というログハウスがある。
敷地の奥に引っ込んでいるけれど、ここはレストラン。
今回は夜になってしまったので写っていないけれど、ログハウスの前には菜園がある。
岩岳がMTBだらけだった時代にできた店で、当時のトップライダーも雑誌で紹介していた。

ちょいとここで古い話。
オレは港町出身なので、子供時代の思い出は海ばかり。
山らしい山には全く縁がないまま育ったわけ。

ただ、海の向こうにはドーンと聳える富士山が見えているし、箱根も丹沢山塊も秩父山塊も見える。
真冬の朝は真っ白な南アルプスが少しだけ顔を出すこともあって、それが見えた時は最高にラッキー。
夜明けに山々の頂上から明るくなってくる荘厳な光景も好きだった。
そんなわけで、遠き山々への憧れは、子供の頃からぼんやりとは抱いていた。

で、友人の影響でMTBに乗るようになる。
目的はツーリングのためであり、トレイルライドがしたい!というわけではなかった。
でも当初の目的であるツーリングを終えると、やっぱりMTBの記事ばかり見るようになる。
当時の雑誌には、NORBAのMTBレース記事などの写真が一杯載っていた。
そこには憧れ続けた残雪残る山々が写っているわけだよ。
改めて自分の周囲を見渡せば、相変わらず海と畑、山はも見えても年中緑色。
MTBを手にしたことで、白馬のような日本離れした山への憧れは一挙にブーストされたわけだね。

そんなとき、白馬の岩岳でレースがあると知る。
白馬はスキーのイメージしかなかったけれど、夏の写真を見れば、心に描いたカッコいい山がそこにある。
ただ、当時のオレにはレースのために白馬まで行くお金も手段もない。
携帯電話もネットもない時代なので、今思うよりも白馬はずっと遠い場所だったね。

そんな悶々としていた時期にバイクラを見ると、白馬にあるログハウスのお店の写真が載っていた。
当時のトップライダーだった檀選手がカウンターでニッカリ笑っている写真だったかな?
あ~、こういう世界に自分も浸かってみたいと思ったよね(笑
それがこのGravity Worxだったのです。


Gravity Worxには、白馬でバイトしていた頃に何度か行っている。
でも、それっきりだった。
以来、白馬には幾度となく行っているけれど、この店に入ろうとはしなかったんだよね。
若い頃のオレには値段的にも雰囲気的にも背伸びしていた感じがあって。
うまく言えないけどさ、
カッコいいお店に頑張って来てみました!
という感じで気後れしてたんだよ(笑
今こう書きながらも、田舎の若僧の劣等感丸出しだったことを再認識して恥ずかしい(笑。

今回行く気になったのは、みちみち一家が白馬でのレースの度に行っていると聞いてたから。

グラビティーワークスでランチする~

と言うのを聞いた時は、とんでもなく懐かしい名前だなあと思ったね。

まだあるんだ、とも思ったし、聞いた感じではベラボーに高くもなさそう。
当時の若僧も不惑を迎える年齢になっちゃってるわけだから、今さら気後れも何もあるめえ(笑。
で、たろっぱさんの表彰台祝いも兼ねて、きのぴーさんと3人で行ってみようと思ったわけ。

菜園を抜けて店に入る階段を上がるだけで既に懐かしい。
入口を入ると、当時トライして登れなかったボルダリングの壁もまだあった。
今でもほとんど変わっていないように感じたよ。

当時はエアブラシで直接絵を描いたTシャツを売っていて、しばらく大事に着てたな。
ステッカーも用意されていて、これもしばらく保管していた。
最初の1人暮らしをした時、なぜか洗濯機に貼っちゃったのだけどね(^^;
ブログに載せようと写真撮ったのだけど、あんまり綺麗な写真じゃないから自粛しておきます(笑

お店に入った時はオーダーストップ間際で、あまりゆっくりはできそうになかった。
でもまあね、飲む店ならまだあるから、ご飯だけでも思ったわけですよ。
目に付いたのはコレ。
何かを漬けている大量の瓶。
当時もあったのかもしれないけど、これほど大量の瓶は記憶になかったな。

ピザは時間がかかりそうだったので、サラダとパスタを頼んでみた。
オレときのぴーさんは少しだけビール、運転するたろっぱさんはガマン。
表彰されたのはたろっぱさんなんだけど、まあいいね(笑

サラダと一緒に出てきたのは、自家製ドレッシング。
大量に漬けてあったハーブ入のオリーブオイルで作られたものらしい。
このオイル、お客に出すまで2年間漬けるのだとか。
味が濁るので、少しでも茶色くなっている部位は完全に取り除くそうです。

吉野家の牛丼で生きてるようなオレだけど、これが凄い食い物であることはよく判ったよ。
本当の意味での自然素材を使い、手間ヒマかけられた食材というのは味にカドがないよね。
サラダで感動したのは初めてかもしれない。

パスタはツナのペペロンチーノだったかな?
こちらには3種類の塩の小瓶が付いてきた。
どれも自然の塩なんで、たくさんかけても味を膨らめていくだけ。
決して舌を刺すようなトゲトゲした刺激にはならず、とことんオーガニック。
唐辛子の入ったオイルを少し舐めてみたけど、これはやっぱり辛かった(笑

食事が終わる頃、オーナーのマダムに昔も来ていたことを話してみた。
当時はまだ立ち上げたばかりで、色々なことがあったそうです。
エアブラシのTシャツのことを話すと、

あれは良かったわね~。

と感慨深そう。
当時はカナダ方面とビジネスを展開していたそうで、あのTシャツはあちらで作っていたそうです。


当時、この店の前を通ると、カナディアンブランドであるbrodie製のMTBが立てかけてあったのを鮮烈に覚えている。
日本離れした白馬の山、ログハウス、カナディアンなMTB。
絵になるなあと感じていたし、それだけに港町育ちの若僧には強く印象に残ったわけですよ。
以来、オレの好みは完全にああいう感じになって今に至ってる。

あらまあ、それは嬉しいわね~。

とマダムの表情が緩む。
このブログのヘッダー、少しログちっくなイラストにしてあるでしょ?
こういう路線が心に刻まれたのは、この店のせい。
大げさでなく、あの頃の白馬での記憶だけで自転車に乗っているといってもウソじゃない。

あのbrodieのバイク、まだあるのよ。

とマダムが言う。
え?

ほら、あそこに。

え!??

あ・・・

ああ~!!
間違いない、このバイクだ~!

この時、たろっぱさんときのぴーさんは完全に置いてけぼり。
オレは1人で感激しまくっていた(笑

さすがに17年も経つと、思い出も霞がかかってくるわけでね。
確かにあの時、オレは白馬にいた。
でも、オレ自身が忘れてしまえばなかったことになってしまうんじゃないか?
記憶も古くなってくると、そんな気持ちになることもあるじゃないですか。
その重要なポインタに、オレは再会することができたんだ。
こんな嬉しいことがあるか 。・゚・(ノ∀`)・゚・。

岩岳がMTBを辞めて、もう10年くらい経つのだろうか?
今回の白馬でも、ロードレーサーを何台か見かけた。
自転車に乗って辿りつく場所として、白馬が魅力的な場所であることは昔と変わらない。
マダムだけでなく、何人かの地元の人にも話しをしたんだけど、MTBが嫌がられていたわけじゃないらしい。
今でもトレイルで乗っている人はいるし、また皆が戻ってくるといいんだけどね、と言っていた。


当時のGravity Worxには、MTBの雑誌やビデオが一杯あった記憶がある。
今でもカッコいい雑誌は色々置いてあるけど、MTBとあるものは1冊しか見かけなかった。
でも、ここのマダムはMTBにも非常に詳しい。
ご自身が乗っていたbrodieは、クロモリフレームのしなやかさがお気に入りだったとか。
岩岳時代には、多くの関係者がここに来ていたと懐かしそうに話してくれた。

当時のキャノンデールの社長も、奥さんとよく来てくれてたわね。

名前を覚えている人はたぶんオッサンだね(笑
そんなこんなで話が盛り上がってしまい、閉店時間を大幅に過ぎてしまったわけでした。

というわけで、Gravity Worxは当時と変わらず元気に営業中。
また来ることを約束して、2次会に消えた我々でありました。

J1白馬、試走日

白馬の試走日。
レースネタを真っ先に上げる都合上、時間を遡ってネタにすることになるわけですよ(笑。

今回の白馬行きは、長野新幹線と特急バスを使った。
オレが白馬にいた時は長野新幹線の開業前だったんで、白馬までは夜行の急行アルプスで一晩かけて行った。
それが現在、東京から白馬まで3時間程度で着いてしまう。
やろうと思えば、苦もなく日帰りできる。

車で行くと大変ではあるけど、輪行が苦でなければ白馬の絶景は思う以上に近くにある、ということ。

今回の会場であるスノーハープは、白馬駅まで行くと遠回りになる。
五竜手前のサンサンパーク白馬で下車し、歩くことにした。

サンサンパークからスノーハープまではひたすら平らな道を行く。
白馬といえばスキーやMTBなどの影響でカナディアンなイメージがあるけど、一歩裏へ入れば絵に描いたような日本の里山風景になる。
ほんの2km程度ではあったけれども、自転車で回ったら幸せだろうなと思う道でしたな。


会場に着いたら、いきなりたろっぱさんが表彰されていた(笑
ビギナークラスでなんと3位表彰台!

王滝前にポジションで悩んでいたようだけど、今のポジションにしてから調子良い様子。
とりあえず焼きソバ食ったよ(笑

ビギナーレース後はJライダーの試走に。
メリダブースへ向かう井本選手であります。
オレの顔も覚えてくれたようで、嬉しい限り(^^)。
このジャケットはチーム用だそうで、亮選手や監督も着てたね。
このカートなんか、欲しがる人は多いんじゃないだろうか?

メリダチームを見ていると、往年のボルボ・キャノンデールを思い出すんだよね。
バイクやジャージだけでなく、あらゆるものがコーディネイトされて濃厚な世界を作っている。
本戦後に配られたRYO#1のTシャツもそうだけど、ああいうのがいちいち琴線に触れるわけです。
若き日のオレがボルボチームにハマったように、今のメリダチームにハマる若い子が出てくるんじゃないかな?
やっぱね、カッコ良くないとね。

こちらはタイトル戦を控える亮選手であります。
前日はまだ雨も降らず明るかったんだけど、オレのカメラは既にブレブレ。
撮りたい写真はあるのに、腕が全く追いつきません。・゚・(ノ∀`)・゚・。

カズ選手は星矢選手と一緒にグルグルと周回を重ねておりました。

何か盛んに話をしていたけど、何だったのだろうね?
喫茶店の如くお喋りしながらグルグル走り回るというのが、オレには信じられない(笑



前日の時点では、殆ど選手はシングルトラックを乗っていたんだけどね。


このジャージを見たときはギョっとした(笑
COGの他にO2Lにも参加されているとのことで、今回は実におめでたい立場だったそうです(^^;

で、試走の後は白馬駅まで。
スノーハープなら、五竜付近の宿が近いのだけどね。
今回は意図的に白馬駅周辺にした。
せっかく白馬に来たんだから、思い出多き駅前で遠き青春の日々に浸ることにしたわけ。
ホテルのロビーは、ストーブが焚かれていたよ。

白馬駅前。
おみやげ屋の2階のレストランは、よく飯を食いに行った場所。
ボーっと山を眺めるのが好きだったんだけど、あいにく今回は山は顔を見せなかった。

熊に縁のない土地で生まれ育ったオレにとって、白馬は初めて熊という生き物を意識させた場所。
生まれて初めての熊鈴を買ったのはこの店であります。

白馬に通い慣れた人には有名なレストラン、グリンデル。
この日も県外からの車で一杯でありました。

アップルランド。
長野県内のあちこちにあるスーパーで、神奈川で言えば「いなげや」みたいな存在かな?

松川の横にある藤森酒店。
代々木体育館みたいな形の変わった建物で、確かライブカメラがあったと思うんだけどね。

懐かしい標識発見!

そして、今回は17年ぶりにこの店に入ることにした。
岩岳世代なら覚えている人も多いんじゃないかな?
まだまだしっかりご健在でありました。
というわけで、白馬ネタはまだ続く(笑